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ドクター・スリープのネタバレなし、ありの感想 これはいいですね!

2020年4月23日

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ドクター・スリープ イラスト伝説的なホラー映画となってしまっているスタンリー・キューブリック監督の「シャイニング」。

 

その実に40年ぶりとなる続編、「ドクター・スリープ」をレンタルして観てみましたので、感想を書きたいと思います。

 

ドクター・スリープのネタバレなしの感想

 

正直そんなに期待せずに観たのですが、思っていた以上に面白かったです。

 

これなら、「スティーブン・キングの書いたシャイニングの原作じゃないとダメだ」というファンも、「スタンリー・キューブリックの映画がいい」というファンにも受け入れられるのではないでしょうか?

 

私はシャイニングよりもこのドクター・スリープのほうが遥かに良いと思いました。

 

ただ、私は映画が面白くなくなるので原作を先に読む事が無く、果たしてドクター・スリープの原作と映画がどれほど良い関係に仕上がっているのかが分かりません。

原作者のスティーブン・キングは絶賛してるようなので、まあいいんじゃないでしょうかね。

 

それと感心したのは、このドクター・スリープを観て原作のスティーブン・キングの世界観が感じられた事ですね

 

私はシャイニングを含め何作品かはスティーブン・キングの原作本を読んでいますが ( 本当は全作読みたいが時間が取れない・・・ )、今まで一度も原作の雰囲気や世界観を感じた映画化作品は無かったんですよね。

それがこの作品ではバッチリ感じられるんです。

これは凄いな、と思いました。

 

監督の「マイク・フラナガン」は原作も映画もファンという事で、その好きだという気持ちが作品に反映されているからでしょうね。

その点でとても素晴らしいと思います。

 

ただ、サイコホラー系だったシャイニングとはだいぶん毛並みの違う作品となっていますから、シャイニングの原作を読んでいない「映画だけのファン」には納得がいかないかもしれません。

 

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ドクタースリープのネタバレありの感想

 

注 シャイニングの原作に関するネタバレもあり
読んでない人は気をつけてね

 

いやあ、これだけ上手くまとめられていたら文句は無いですね。

 

私はドクター・スリープの原作を読んでいないため、果たして「ドクター・スリープ自体の物語が大事にされているのか」という点は判断出来ませんが、キューブリック版シャイニングを観て原作を読んだ時の「あぁ、やっぱりかなり物足りないものだったんだね」、という不満がこの続編でかなり解消されました。

観たことがある方はこちらをクリック

だってシャイニングの原作で最後があれだけスペクタクルな盛り上がりを見せていたのに、映画では巨大迷路にジャックを誘い込んでの「技あり結末」でこじんまりと終わっていましたから。

 

本作で原作のスペクタクル感とまではいきませんでしたが、納得の結末にまとまってて満足です。

 

しかし、全く不満が無いわけではありません。

 

シャイニング原作のクライマックスで、オーバールック・ホテルのボイラーが暴走した時に「 ヤバい ! ヤバい ! 」と慌てふためいていたホテルのモンスターは出て来ませんし ( このあたりが原作ではスペクタクルだった )、せっかく前作シャイニングで助かったダニーは今作で最後にホテルと運命を共にしてしまいます。

私としては、ホテルはダニーが残らなくても最期を迎えることになるのだからアブラと共に逃げて欲しかったですね。

 

なんか「霊体ヨーダ」のようなポジションになっていた「ディック・ハロラン」の後釜にならせるために、ダニーを無理やり昇天させてしまったんじゃないかと思いますね。

原作のドクター・スリープとはぜんぜん違う結末らしいので。

 

まあ、ハロランが「アブラに対してダニーが自分のような役割をしろ」、と言ってましたしね。

師匠だったハロランに従ったということなんでしょう。

 

でもやっぱりダニーには死んでほしくなかったですねぇ。

生きてアブラの師匠になってほしかった。

 

それにしても、これだけアクションホラーに変貌しているとは思っていなかったですね。

それもサイキック・アクションに。

 

「バンパイア集団」ならぬ「吸精鬼集団」が出てきて対決する、なんて展開は想像だにしていませんでしたよ。

単純に「吸血鬼」という設定にしなかったのは良かったですね。

「アンダー・ワールド」シリーズのようになってたら最悪だったので。

 

魔法瓶みたいなのに「シャイニングのエネルギー」を閉じ込めて保存しているという設定も面白かったです。

幽体離脱で飛ばされて実体に戻って合体、という表現も良かった。

 

ただ、吸精鬼たちが銃で撃たれたらカンタンに死んでしまう設定ってもう少しどうにか出来なかったのかな、とは思いました。

 

吸精鬼の女リーダー、「ローズ・ザ・ハット」を演じる「レベッカ・ファーガソン」って結構カメレオン女優なんですねぇ。

タフな女スパイを演じた「ミッション・インポッシブル / ローグ・ネイション」や、エレガントな歌手を演じた「グレイテスト・ショーマン」、そして邪悪な魔女のような吸精鬼を演じた本作。

どの作品も印象が全く違いますからね。

すごいですよ。

 

ダニーを演じた「ユアン・マクレガー」は言うに及ばず、アブラを演じた黒人少女の「カイリー・カラン」の演技も素晴らしかったです。

今後の活躍が楽しみですね。

 

まとめ

 

作品は上映時間が2時間30分くらいと非常に長いのですが、それを全く感じさせないくらいに面白いです。

 

私的には「前作シャイニング」と「スティーブン・キングの原作・世界観」をどちらも踏襲した素晴らしい作品でした。

 

レンタルしたBlu-ray盤の画質がイマイチだったのが気がかりですが、4K-UHD盤の価格がこなれてきたら買おうと思っています。

前作のシャイニングの4K-UHD盤の画質が素晴らしかったので、それに負けない画質であって欲しいですね。

 

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ドクター・スリープの4K-UHD盤のレビュー記事はこちら

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