世間で散々な叩かれ方をした問題作、「スターウォーズ 最後のジェダイ」の4K Ultra HD Blu-rayを手に入れました。
スターウォーズ サーガのついに最後となる最終作、「スターウォーズ スカイウォーカーの夜明け」でどう「まとめ上げているのか」が楽しみです。
こちらは国内版で、4K Ultra HD Blu-rayとBlu-ray、3DのBlu-ray、ボーナス映像のBlu-ray4枚がセットになった商品です。
はたしてどのくらいの品質になっているのでしょうか?
画質・音質それぞれの面からレビューしたいと思います。
ちなみに私、大人気漫画「 キングダム 」でいうと「 麃公 ( ひょうこう ) 将軍」タイプの本能型なので、上手く作品の評論が出来ません。 「良いか悪いか」、「面白いか面白くないか」は直感的に感じられるけど、どこがどうだから面白いか、という細かいところは気にしないし表現出来ません。 ですから、作品に対する深い考察みたいなものはAmazonレビューとかでも上手に語っている方が沢山いらっしゃるのでそちらにお任せします。 基本観て内容が気に入ったものしか買いませんので、パッケージソフトでレビューしてるものはお気に入りの作品ということでご理解ください。 そういうことで画質・音質中心のレビューをしますね。 画質・音質レビューも「綺麗か汚いか」、「音が良いか悪いか」のみで、「コントラスト」がどうの「白浮き」がどうの「ダイナミックレンジ」がどうのみたいなことは判りません。 その代わり、私は「スーパーリアルイラスト」という写真のような絵が描ける能力があり、そのため画像判別能力は普通ではないことを記しておきますので判断材料にしてください。 耳も普通よりは良いと思いますが、なんせもう50才になるので若い頃聞こえてた音が聞き取れなくなっています。 音質面の詳細なレビューは少なめです。 「スターウォーズ 最後のジェダイ」は、コアなファンや初見の人に至るまで散々にこき下ろされている可愛そうな作品ですが、私は好意的な側です。 確かに不満な点や「それありえないだろ」みたいな部分はありましたが、もともとオリジナル3部作ではエピソード4と5だけが好きで6はイマイチだと思っていたので、そこまでコアではないため充分楽しめましたから。 ということでこのソフトを購入しました。 スターウォーズシリーズ初の4K Ultra HD Blu-rayソフト、ということもありましたし。 出来れば全作4Kリマスターして4K Ultra HD Blu-rayを出してほしい所ですが・・・。 ちなみにレビューに使用したテレビは、店頭の4KテレビでBlu-rayや4K-Ultra HD Blu-rayを観ると画像が汚な過ぎるので買う気になれず、2Kフルハイビジョンのままです。 Blu-ray※にしても4K-Ultra HD Blu-ray※にしても、4Kテレビで観ると2Kテレビで観るより品質が落ちるのでお気をつけ下さい。 さて、BDと4K UHDどちらもチェックしてみましたが、一言で言って普通です。 良く感じるシーンもありますが、及第点というところですね。 ※ボーナス・ディスクはチェック対象外と、3D盤は劇場でI-MAX 3D鑑賞してその戦艦などのスケール感の無さに後悔しましたので観ていません。 2Dで見直したいと思ったくらいなので。 「トランスフォーマー・ダークサイド・ムーン」で劇場で観る3Dのそのリアリティに感激したのに、「最後のジェダイ」ではお話にならなかった・・・。 4K UHD/ 4K UHD/ ※画質評価は2Kテレビでの評価で、4Kは4Kテレビのデモ映像と2Kテレビで見たyoutubeの8K映像を10点満点としますのでかなり厳しい点をつけています。 音質評価は音量や音響効果も加味しての点数です。 BD盤は画質の良いシーンと悪いシーンが混在しているごく普通な品質です。 ごく最近の作品ということを考えれば、低品質な部類に入りますね。 ディズニー作品で「インクレディブル・ファミリー」シリーズ2作のBDも持っているのですが、そちらはどちらも強烈な高画質。 ノイズなんか全くないピカピカ映像なのに、同じディズニー作品でここまで画質が違うのはガッカリですね。 ※まだ作品を観たことがない方はここからは一部ネタバレ部分が含まれますので飛ばしてください。 まずはオープニングから。 お約束の星空から始まるタイトルバックは「まぁこんなものか」という星の数。 こちらもお約束の宇宙船は質感も良く好印象。 その後観ていくと、3DCGや室内の明るい場所などはフィルムグレインが目立たない良好画質。 しかし室内でも薄いグレーや暗い場所はノイズがありますね。 屋外ロケシーンなどはフィルムグレインが目立ちます。 特に冒頭、反乱軍基地の上空にスター・デストロイヤーがハイパースペースから出現するシーンでのノイズの多さが酷い。 反面、スター・デストロイヤーやドレッドノートなどの宇宙船の質感は非常にいい。 また、宇宙空間や戦艦内の黒や赤が美しいです。 ルークが隠れていたジェダイの聖地の島でも美しいシーンとノイジーなシーンが混在しています。 石や草の質感がいまいち。 宇宙空間の画質が良好なので、スノークの船の巨大感が良く出ています。 反乱軍の船内の薄いグレーの壁面などはノイジーでいただけません。 しかしスノークの赤い玉座の間でのシーンは非常に美しいです。 超高画質のアベンジャーズ・エンドゲームと比べると65点の出来。 BDはDTS HD7.1音声仕様で、音質はいいけれども宇宙での戦闘シーンのファイターの移動音は前後への移動感が少なく、前方に片寄りがち。 せっかく前後へタイ・ファイターやXウィングが飛び回るのに、それに見合った移動感が感じられません。 Amazonプライムの動画配信で観るTVシリーズの「ゲーム・オブ・スローンズ」のほうがはるかに後方の音場感・移動感が充実しています。 また、音量レベルが低いのでかなりボリュームを上げないと迫力と音質が感じられませんね。 続いて4K UHD盤の感想です。 画質調整なしではかなり暗い画像。 BDはそのままでもちょうどいい見やすい画像で色具合や階調も良好です。 見れる明るさに調整しての感想。 4K UHDのほうがノイジーさが少ないです。 しかしBDと同じようなフィルムっぽさがあるのが残念。 精細感も上だけど体感でBDの1.3倍くらいですかね。 色の濃さ、コントラストはBDよりも薄味。 上手く調整しないと不自然で不満の残る映像になります。 ※まだ作品を観たことがない方はここからは一部ネタバレ部分が含まれますので飛ばしてください。 オープニングの星空の美しさは断然こちらが上。 非常に小さい星まで見え、星が明らかに多く感じます。 冒頭、ポーダメロンがファーストオーダーの戦艦ドレッドノートに突進する際、エンジンを吹かして発生する塵がBDと比べて非常に細かい。 前作ラストからつながる場面、ルークがいる島の景色や海、太陽の美しさがノイズが少ないので別物です。 草木が細かく、海に沈んでいるルークのXウイングがよりはっきり分かる。 また、BDでもそうだったんですが、ファースト・オーダー側の宇宙船内は質感が良い印象ですね。 スノークの赤い赤い玉座が非常に美しい。 しかし、最後のカイロ・レンとルークの対決シーンは、ふたりのアップが結構ノイジーな感じで不満に感じました。 精細感が高いため、全体にそれぞれの質感が良好です。 ただ、全体に良い画質だが他の4K-UHDソフトと同じくこれこそ4Kの超高精細映像、とは言い切れないのが正直なところ。 4Kテレビで見るとさらに落ちるでしょうね。 しかしこの作品を気に入ってるのなら、4K-UHD版を買う価値は充分にあると思います。 手に入る最高画質には違いないのだから。 4K UHDソフトはマスターが2Kアップコンバートであることが多いらしいのですが、この作品も2Kアップコンバートなのかなぁ、という印象ですね。 正直4K UHDソフトはどれを取ってもそれほどでもなくて、購入した枚数は少ないんですけど「これぞまさしく4Kの超高画質だ!」っていうものには出会っていないんですよ。 ( 高画質で有名な「レブェナント/ 蘇りし者」が気になりますが作品自体そんなに好きになれないので・・・ ) スターウォーズ 最後のジェダイに限らず手持ちの実写映画の4K UHDソフトは全て同じ印象です。 現状、4K UHDソフトは4Kの次世代超高精細映像を感じるものではなく、「好きで好きでたまらないマイ・フェイバリット映画」を、「手に入り得る最高の画質を手に入れるためだけ」にあると言っていいと思います。 ですから、驚愕の別次元画質を期待すると肩すかしを喰らいますよ。 4K-UHDはドルビーアトモス仕様で、BDより鮮度が高い印象。 しかし我が家は未だイマーシブオーディオであるアトモスなどの天井音響には非対応ですので、前後左右の平面方向、7.1chだけの評価です。 音の鮮度は高いのですが、BDとそれほど変化はありません。 アトモスだったら「ブレードランナー」の4K UHDのようにもう少し差が出てもいいのにな、と感じました。 また、音響効果は残念ながらBDのDTS音声と同じ前方寄り。 もっと後方音場に厚みが欲しいところです。 こちらもBDと同じく音量レベルが低くて、ボリュームをかなり上げなければ不満に感じるだろうと思いますね。 レイア・オーガナ/ キャリー・フィッシャー レイ/デイジー・リドリー カイロ・レン/アダム・ドライバー フィン/ジョン・ボイエガ ポー・ダメロン/オスカー・アイザック ローズ・ティコ/ケリー・マリー・トラン ホルド提督/ローラ・ダーン ヨーダ/フランク・オズ C-3PO/アンソニー・ダニエルズ チューバッカ/ヨーナス・スオタモ スノーク/アンディ・サーキス ハックス将軍/ドーナル・グリーソン キャプテン・ファズマ/グェンドリン・クリスティー DJ/ベニチオ・デル・トロ マズ・カナタ/ルピタ・ニョンゴ 残念ながらレイア役のキャリー・フィッシャーが亡くなってしまいましたよね。 個人的に、不謹慎ですが宇宙空間に投げ出されることにしたのならフォースで助けずにそのまま亡くなった、という形にしておけば都合が良かったのではないかと思ったのですが、スカイウォーカーの夜明けでどうなるか、それで正解だったか間違いだったかがハッキリしますね。 まぁ、カイロ・レンの母親だしフォースが強い家系であるはずのレイアが、過去作でテレパスのような弱い力しか使っていなかったという矛盾点を少しでも回収しようと思ったのかもしれません。 完成までの軌跡 コンセプトを語る メイキング・オブ・最後のジェダイ スノークを演じる 未公開シーン 3DBDディスク1枚/2層収録50GB・H264/AVC方式 ボーナスBDディスク1枚/2層収録50GB・H264/AVC方式 4K UHDディスク1枚/2層収録66GB・H265/HEVC方式 4K UHD/16✕9 ( 2.39:1 )3840✕2160p DTS-HD Master Audio7.1chサラウンド英語 DTS-HD High-resolution Audio7.1chサラウンド日本語 ボーナスBD ドルビーデジタル5.1chサラウンド英語/ドルビーデジタル2.0ch英語 4K UHD/ ドルビーアトモス英語 ドルビーデジタル・プラス7.1chサラウンド英語 ドルビーデジタル・プラス7.1chサラウンド日本語 金欠なのでビンテージものばかりですが・・・画も音もお気に入りです。 ※AVアンプがあるためモニター用途として使用 センター=デノン SC-E757✕1本 フロントトップ=KEF Q300 ( リニューアル版 )✕1組 ※私が未だに4Kテレビを導入しないというか導入できなくなっている理由はこちら↓ なぜ4K-UHDなのに2Kテレビでレビューしているのかが分かります。 スターウォーズ 最後のジェダイのBDは画質がいまいちでした。 価格はほぼ倍になってしまいますが、正直4K UHDじゃないと不満に感じるのではないかと思います。 好きな作品をわずかでも良い品質で持っておきたいという視点からしても、買うなら4K UHDのほうがいいんじゃないですかね。 ※追記 ついに完結したスターウォーズ・サーガの4K-UHDセットが発売となります。 サーガ全9作が1作品あたり4700円程度と単品で買い揃えるよりもはるかに安い価格で買うことがます。 しかも数量限定での発売ですから、今後お得に買い揃えるチャンスは無いかもしれません。 私もかなり予算的に苦しいですが、無理をして即予約しました。 みなさんも後で後悔のないよう行動しましょう ! スターウォーズ 最後のジェダイの詳細レビュー
※以下それぞれ「BD」、「4K UHD」と略します。
作品評価
8点
画質評価
BD/
6点
音質評価
BD/
6点
スターウォーズ 最後のジェダイ / BD盤の画質面
スターウォーズ 最後のジェダイ / BD盤の音質面
スターウォーズ 最後のジェダイ / 4K UHDの画質面
スターウォーズ 最後のジェダイ / 4K UHDの音質面
作品基本情報
監督/脚本
ライアン・ジョンソン
制作
キャスリーン・ケネディ/ラム・バーグマン
製作総指揮
J・J・エイブラムス/ジェイソン・マクガトリン/トム・カルノースキー
音楽
ジョン・ウィリアムズ
CGI
ILM
VFXスーパーバイザー
ベン・モリス
劇場公開年
2017年公開
キャスト
ルーク・スカイウォーカー/マーク・ハミル
製品基本情報
発売年
2018年発売
本編時間
152分
映像特典/BDのみ
BD/
ディスク情報
BDディスク1枚/2層収録50GB・H264/AVC方式
映像収録情報
BD/16✕9 ( 1.78:1 )1920✕1080p
音声収録情報
BD/3DBD
定価 / 実売価格帯
8000円+税 / 6200円前後※記事作成時点の価格ですので変動あり・購入前には必ずご自身でご確認ください。
発売元
ウォルト・ディズニー・ジャパン
※私の視聴環境
TVモニター
東芝 CELL REGZA 46XE2
4Kブルーレイレコーダー
パナソニック DMR-4W200
AVアンプ
パイオニア SC-LX86
9chスピーカー ( イマーシブオーディオ非対応 )
メイン・サラウンド・サラウンドバック=デノン SC-700✕3組
ウーファー
ヤマハ YST-SW800✕1基
まとめ
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