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ルパン三世 ルパンVS複製人間 4K Ultra HDレビュー恐ろしく高画質に!

2019年10月12日

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ルパンVS複製人間パッケージ表面

懐かしの名作で数え切れないほど観まくってきた「ルパン三世 ルパンVS複製人間」、いわゆるルパンVSマモーの4K Ultra HD Blu-rayをついに手に入れました。

※以下4K UHDと略します。

はたしてBlu-ray版と比べてどのくらいの向上がみられるのでしょうか?

画質・音質それぞれの面からレビューしたいと思います。

 

管理人のレビュー方針・評価能力について

ちなみに私、大人気漫画「 キングダム 」でいうと「 麃公 ( ひょうこう ) 将軍」タイプの本能型なので、上手く作品の評論が出来ません。

「良いか悪いか」、「面白いか面白くないか」は直感的に感じられるけど、どこがどうだから面白いか、という細かいところは気にしないし表現出来ません。

ですから、作品に対する深い考察みたいなものはAmazonレビューとかでも上手に語っている方が沢山いらっしゃるのでそちらにお任せします。

基本観て内容が気に入ったものしか買いませんので、パッケージソフトでレビューしてるものはお気に入りの作品ということでご理解ください。

そういうことで画質・音質中心のレビューをしますね。

画質・音質レビューも「綺麗か汚いか」、「音が良いか悪いか」のみで、「コントラスト」がどうの「白浮き」がどうの「ダイナミックレンジ」がどうのみたいなことは判りません。

その代わり、私は「スーパーリアルイラスト」という写真のような絵が描ける能力があり、そのため画像判別能力は普通ではないことを記しておきますので判断材料にしてください。

耳も普通よりは良いと思います。

 

ルパン三世 ルパンVS複製人間 4K UHDディスクの詳細レビュー

 

このルパン三世 ルパンVS複製人間ですが、もともとVAPさんのBlu-rayは大好きな作品ゆえ持っていました。

4K UHDで出てるのは知っていましたが、Amazonのレビューで画質文句なしという意見とそこまで良いと思えないという両方の意見がありましたし、価格がやっぱり高いので投資するだけの価値があるか迷って手を出せずにいたのですが・・・

どうせ買うのは間違いないから消費税増税前にえいっ!とポチってしまいました。

 

結果はというと、大正解です !!!

ためらっていたことを後悔するくらいに、今まで観たことのない超高画質の「ルパン三世 ルパンVS複製人間」が私の目の前にありました。

 

作品評価 9点
画質評価 10点
音質評価 8点

※画質評価は「2Kテレビでの評価」で、4K-UHD盤は「4Kテレビのデモ映像」と「2Kテレビで見たyoutubeの8K映像」を10点満点としますのでかなり厳しい点をつけています。

しかし、アニメ作品は実物が存在しないため、4Kネイティブとしてのリアルさの評価というより満足度で点を付けています。

音質評価は音量や音響効果も加味しての点数です。

 

ルパン三世 ルパンVS複製人間の画質面

 

間違いなく最高のソフトですし、これ以上のクオリティはおそらく望めないでしょう。

とにかく只々感激してしまいましたよ。

 

※まだ作品を観たことがない方はここからは一部ネタバレ部分が含まれますので飛ばしてください

観たことがある方はこちらをクリック

 

まず、出だしでルパンが絞首台に登っていくことを表現した階段のシーンがありますが、白黒の場面なのにもうこの時点でBlu-rayとは全く別物のキレッキレ画像です。

そしてルパンが刑を執行されて落ちるシーンに行くわけですが、このシーンだけでもう物が違うことがはっきりします。

 

もうその後は感激の連続。

 

大仏にノイズが無い !

とっつあんがドラキュラ城に向かうときの雨粒くっきり !

背景くっきり !

稲妻がまぶしい !

※私は4Kテレビを持っていないのでパナの4Kレコーダーで再生して2Kフルハイビジョンテレビに映し出しているのですが、それでもまぶしいくらいに明るいです。

ドラキュラ城の松明の明かりで照らされている箇所がまぶしい !

とっつあんクッキリ鮮やか !

ルパンもクッキリ鮮やか !

etc・・・etc・・・

 

しかも、全編にわたってフィルムグレイン ( フィルム撮影による粒子感があること )がほとんど感じられない !

今までのBlu-ray版では見慣れていたからかそんなにザラザラした印象はなかったのですが、4K UHD版を観た後はものすごくザラザラして感じます。

4K UHD版はザラザラ感が全くと言っていいほど無いので、まるでセル画がそのまま動いているかのように思ってしまいますね。

最高です。

 

ここまで鮮明なまま情報を落とすことなく、どうやってフィルムグレインを消したの?と不思議に思います。

こんなことが出来るなら実写作品の酷いフィルムグレインの作品でも出来ないのかな?

ブレードランナーとか他社の名作で酷いのが沢山あるので・・・

 

VAPさんの熱意と執念を感じますよ。

 

また、描画の線が手にとるようにはっきりと分かるので、アニメーターの方のタッチまで克明に分かります。

もう本当にすごいです。

 

また、色もBlu-ray版とは発色の鮮やかさと濃さが全編にわたって全く違います。

 

他にも感激のシーンはありますが、特に今までと大きく違うと思ったのは、ルパンがハワードロックウッドの島 ( マモーの島 )に囚われの身となった時に逃げ出して絵画世界のような場所を移動する場面です。

精細感が今までと全く違うので、本当に絵画の世界に入り込んでしまったかのような感覚を覚えました。

この感覚はTV放送はもとよりBlu-ray版でも無かったことです。

画質が作品の印象というか作品から受ける感覚そのものを変えてしまった瞬間でした。

 

上手く言葉で表現出来ないので良さが伝わったかどうかわかりませんが。

 

私他にも十数枚4K UHDソフトは持っているのですが、Blu-rayからの画質向上のクオリティ面でこの作品が1番感激しましたよ。

正直4K UHDソフトはどれを取ってもそれほどでもなくて、購入した枚数は少ないんですけど「これぞまさしく4Kの超高画質だ!」っていうものには出会っていないんですよね。

 

絵のクオリティ自体はさすがに40年も前のものなので今の作品と比べるまでもありません。

そのため、もしかすると4K UHDでなくともマスターが同じなら2K Blu-rayでもこの画質が得られるのかもしれませんが、でもやっぱり4K UHDだからこそのこのすばらしい画質のような気がします。

 

気になる点といえば、あまりにも鮮やかになり過ぎて逆に違和感をおぼえるというか、ここは色がキツすぎると思うシーンがあったり、キャラと背景で画面全体の馴染んでいない感じはあります。

Blu-ray版のほうが画面全体のまとまり感はあります。

しかしそれが逆にセル画感を感じる要因でもあるとは思いますし、見慣れれば問題ないです。

 

あと、Blu-ray版のときからあったことですが、リマスターされた作品によくあるセル画特有の「キャラの周りの輪郭にグレーのもの」がまとわり付いています。

キャラの発色が良くなったためその輪郭部分がさらに気になるようになりました。

 

ルパン三世 ルパンVS複製人間の音質面

 

blu-ray版は

オリジナルのリニアPCMモノラル音声、
DTS-HD Master Audio5.1ch音声、
ドルビーTureHD5.1ch音声でした。

4K UHD版は

オリジナルのリニアPCMモノラル音声、
2017年リミックスリニアPCMステレオ音声、
2017年リミックスDTS-HD Master Audio5.1ch音声です。

 

blu-ray版は全体的に出力レベルが高くてボリューム控えめでも良く聴こえました。

しかし4K UHD版は全体的に出力レベルが低く、2~3dbボリュームを上げなければ不満に感じます。

唯一2017年リミックスDTS-HD Master Audio5.1ch音声だけは十分な出力レベルが確保されていて、ボリュームを上げる必要はありませんでした。

 

また、2017年リミックスDTS-HD Master Audio5.1ch音声は新しく作り直したようで、blu-ray版の5.1ch音声とは全く印象が違っていました。

blu-ray版の5.1ch音声はDTS・ドルビーどちらも響きが強く音の移動感など不自然に感じたのですが、4K UHD版の5.1ch音声は響き具合・音の移動感・音像定位など全てが自然で非常に良くなっています。

ちゃんと背後からセリフが効果的に聞こえてきます。

音質自体も鮮明です。

 

残念ながらステレオリミックスの音声は不自然すぎて違和感がありますね。

しかし、5.1ch音声が非常に良い出来なのでそちらで鑑賞すればかなり満足がいくと思います。

 

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作品基本情報

 

原作 モンキー・パンチ
アニメーション制作 / 制作・著作 東京ムービー / トムスエンタテインメント
監督 / 脚本 吉川惣司 / 吉川惣司・大和屋笠
音楽 大野雄二
劇場公開年 1978年公開
キャスト ルパン三世 : 山田康雄

次元大介 : 小林清志

石川五右エ門 : 井上真樹夫

峰不二子 : 増山江威子

銭形警部 : 納谷悟朗

マモー : 西村晃

キャスト ( 特別出演 ) エジプト警察署長 : 三波春夫

大統領 : 赤塚不二夫

書記長 : 梶原一騎

 

原作のモンキー・パンチさんやオリジナル・キャストの方々がいなくなっていくのは、仕方ないことですけど非常に寂しくて辛いですね。

モンキー・パンチさんは一般人憧れの凄いホームシアターをお持ちで有名でしたから、AV ( オーディオ・ビジュアル )マニアにとってはなおさらです。

 

製品基本情報

 

 発売年 2019年発売
本編時間 102分
映像特典 4K HDR/SDR比較映像

特報1 / 2

劇場予告 / 劇場予告海外版

TVスポット

エンディング素材 ( エンディングのルパンととっつあんが肩組んで逃げる映像が画面いっぱいで見られます。 )

ディスク情報 4K UHDディスク一枚のみ 2層収録66GB・H265/HEVC方式
映像収録情報 16✕9 ( 1.78:1 )

3840✕2160p

音声収録情報 オリジナル音声  日本語 リニアPCM2.0 モノラル、

2017年リミックス版 日本語 リニアPCM2.0 ステレオ、

2017年リミックス版 日本語 DTS-HD Master Audio5.1chサラウンド

封入特典等 カラー22ページオリジナルブックレット( キャラクター設定資料集・名場面絵コンテ集 )

アウターケース・帯付き

定価 / 実売価格帯 7800円+税 / 6700円前後※記事作成時点の価格ですので変動あり・購入前には必ずご自身でご確認ください
発売元 株式会社バップVAP

 

※私の視聴環境

 

金欠なのでビンテージものばかりですが・・・画も音もお気に入りです。

TVモニター

※AVアンプがあるためモニター用途として使用

東芝 CELL REGZA 46XE2
4Kブルーレイレコーダー パナソニック DMR-4W200
AVアンプ パイオニア SC-LX86
9chスピーカー ( イマーシブオーディオ非対応 ) メイン・サラウンド・サラウンドバック=デノン SC-700✕3組

センター=デノン SC-E757✕1本

フロントトップ=KEF Q300 ( リニューアル版 )✕1組

ウーファー ヤマハ YST-SW800✕1基

 

私が未だに4Kテレビを導入しないというか導入できなくなっている理由はこちら↓ 

なぜ4K-UHDなのに2Kテレビでレビューしているのかが分かります。

4Kテレビの画質ってどう思います?その必要性に大きな疑問符が

 

まとめ

 

4K UHDは画質、音質ともに最高レベルの出来になっています。

 

ただ、これが4Kネイティブの画質なのかと問われるとちょっと分かりません。

アニメの場合、実写と違って実物がありませんからどこまで本物に近く表現出来ているのか判断出来ないためです。

ただ、半端ではない美しさであることは間違いありません。

 

感激とともに、子供の頃何度となく観たルパンVSマモーがこんなに綺麗な映像で観られるようになるなんてと、とても幸せな気持ちになりました。

こんなスゴいクオリティの「ルパン三世 ルパンVS複製人間」を出してくれたVAPさんにはもうホント感謝しか無いです。

 

ファンなら迷わず買いです !!!

 

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