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ダイ・ハード30周年記念版4K-UHD / BDレビューけっこう良い

2019年12月26日

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ダイ・ハード 4K-UHD BD パッケージ表面

ダイ・ハード 制作30周年記念版」の4K-Ultra HD Blu-ray / Blu-rayセットのレビューです。

 

アクション映画の金字塔として、もはや説明の必要が無いほどの大傑作。

これだけの作品ですから、やっぱり4Kの超高画質で持っておきたいですよね。

 

ということで、4K-Ultra HD Blu-rayの画質がとても気になるので、画質・音質を検証してみましたよ。

どのくらいの画質・音質になっているのでしょうか?

 

※こちらは輸入盤ではなく、国内版4K-Ultra HD Blu-ray盤とBlu-ray盤のセットでの評価です。

以下4K-Ultra HD Blu-rayを4K-UHD、Blu-rayをBDと略します。

 

管理人のレビュー方針・評価能力について

ちなみに私、大人気漫画「 キングダム 」でいうと「 麃公 ( ひょうこう ) 将軍」タイプの本能型なので、上手く作品の評論が出来ません。

「良いか悪いか」、「面白いか面白くないか」は直感的に感じられるけど、どこがどうだから面白いか、という細かいところは気にしないし表現出来ません。

ですから、作品に対する深い考察みたいなものはAmazonレビューとかでも上手に語っている方が沢山いらっしゃるのでそちらにお任せします。

基本観て内容が気に入ったものしか買いませんので、パッケージソフトでレビューしてるものはお気に入りの作品ということでご理解ください。

そういうことで画質・音質中心のレビューをしますね。

画質・音質レビューも「綺麗か汚いか」、「音が良いか悪いか」のみで、「コントラスト」がどうの「白浮き」がどうの「ダイナミックレンジ」がどうのみたいなことは判りません。

その代わり、私は「スーパーリアルイラスト」という写真のような絵が描ける能力があり、そのため画像判別能力は普通ではないことを記しておきますので判断材料にしてください。

耳も普通よりは良いと思いますが、なんせもう50才になるので若い頃聞こえてた音が聞き取れなくなっています。

音質面の詳細なレビューは少なめです。

 

作品評価 10点
画質評価 BD / 6点

4K-UHD / 4点

音質評価 BD / 5点

4K-UHD / 7点

※画質評価は「2Kテレビでの評価」で、4K-UHD盤は「4Kテレビのデモ映像」と「2Kテレビで見たyoutubeの8K映像」を10点満点としますのでかなり厳しい点をつけています。

音質評価は音量や音響効果も加味しての点数です。

 

この作品は、これまでのメディアからの品質向上具合で少し甘めの点数になってしまいました。笑。

 

ダイ・ハードBD盤の画質面

 

※注この盤は、「ダイ・ハード<日本語吹替完全版>コレクターズブルーレイBOX」と同じ物です

 

廉価盤BDからほんの少しだけ精細感が上がっているように感じますが、正直見比べてもほとんど区別が付かないくらいです。

 

娘のルーシー・マクレーンが可愛く電話に出る場面でノイズが少ないような、とか黒人青年アーガイルの乗るリムジンのツヤツヤが、とかハンス一味の乗るエレベーター内の金属感が、とか、変わってても気持ちの問題くらいです。

 

画質としては廉価版と同じ物、と思ってもらったほうが間違いないですね。

 

ダイ・ハードBD盤の音質面

 

音声はDTS HDマスターオーディオ5.1ch仕様です。

 

音声フォーマットは同じですが、廉価版BDから少しだけ音も良くなっているような気がするんですけど、これも気のせいかもというレベル。

セリフなどがわずかにはっきりしたような気がする、くらいで判断が難しい処です。

 

画質同様、同じ物と思ってもらったほうが間違いない。

 

それとオープニングでジャンボジェットが着陸するシーンは、ジェット機の轟音が左右逆になってるのが残念。

ほんとならジャンボの動きどおり、右後ろから左前へ音が移動しなければならないのですが、動きと反対。

これは廉価版BDも含め過去のリリース盤全てが同じなので、仕方ないです。

 

ダイ・ハード4K-UHD盤の画質面

 

鮮明な処とノイジーな処が混在しています。

ノイズの無いシーンは非常に綺麗。

 

最初はノイジーに感じる場面が多いように思いますが、中盤以降、特に陽が落ちて暗くなってからは滑らかで非常に良いです。

 

※まだ作品を観たことがない方はここからは一部ネタバレ部分が含まれますので飛ばしてください

観たことがある方はこちらをクリック

これは本編内の「古い20世紀FOXのファンファーレロゴ」から違いが分かります。

 

前半は全体にフイルムグレインの揺らぎはありますが、ノイズが減っている。

 

LAに到着したジャンボジェット内の、話しかけて来るオッサンの横の窓から見える景色のノイズが無くなっています。

しかし内装にノイズっぽさが。

これはフイルムグレインなのかも。

 

ジョンマクレーンの顔や服の質感が向上してる反面、空港の手荷物受取所ではノイズが目立ちます。

 

空港到着ロビーでジョンがつぶやく「カリフォルニア !」のセリフの原因となった「おネエちゃんのお尻の白いスパッツ」がリアルになっているし、ナカトミビルでホリーが持つ受話器はツヤ感が増してます。

 

黒人青年アーガイルの乗るリムジンがツヤツヤ感だけでなく、車を拭いた時の細かなスリ傷があるのに気付きました。

おそらく、ちゃんとリマスターされているのでしょう。

ルームミラーに映るベアーのぬいぐるみも鮮明に。

 

ジョンとアーガイルが車内で話すシーンでは、ガラス越しに写っている感じがリアルです。

ナカトミビルの近辺の風景も解像感がアップ。

「音楽でもどうです ? 」、とテープをかけるアーガイルの手がとても鮮明。

 

見上げるナカトミビルに本物感が感じられます。

エントランスやエレベーターホールも質感が向上。

 

タカギ社長の顔もくっきりに。

 

夜になった後半はほんとに画質がいい。

ナカトミビルの屋上からのLAの夜景もくっきり綺麗です。

 

照明やライトの光もリアルで、爆発の炎の色もBD盤とは別物だし、とにかく鮮明なシーンが多いですね。

これなら納得、という画質が続きます。

がんばってますよ、これ。

 

ただやっぱり、これぞ4K、とは言い難いのが残念。

かなり良くなってて、現状で手に入るダイ・ハードの最高画質には違いないんですけどね。

 

最後、爆破で舞い落ちる有価証券がクリスマスらしく雪のように見えます。

 

BDからは質感がだいぶん違います。

綺麗だから、チェックだけのところ通しで全部観てしまいましたよ。

 

ダイ・ハード4K-UHD盤の音質面

 

音声はBD盤と同じくDTS HDマスターオーディオ5.1ch仕様です。

 

音響効果の音場が前方に片寄り、後方からの音が少ないのはBD盤と同じ。

しかし、リマスターしたのか音質は鮮明になり、BD盤にあった「音がこもったような感じ」が取れています。

 

オープニングのジャンボジェットが着陸するシーンで音が鮮明になっています。

ただ、やっぱり音の動きはジャンボの動きと逆のまま。

4K化にあたりここは修正してほしかったんですが・・・。

残念。

 

※まだ作品を観たことがない方はここからは一部ネタバレ部分が含まれますので飛ばしてください

観たことがある方はこちらをクリック

ジョンやアーガイルのセリフの生々しさが増してます。

 

ナカトミビル屋上での銃撃も鋭く、音の鮮度が全く違う。

 

FBIがテロリスト対策の定石通りにビル内を停電させて「びびってるぞ」ワハハ、と言ってるのを尻目に、ビルの中ではお陰で強盗団の目論み通り6億ドルの電子金庫が開いて「メリークリスマス ! 」、というシーン、流れるベートーベン「第9」もダイナミックに。

 

FBIが人質開放用に見せかけて軍用ヘリでナカトミビル屋上に近づくシーン、街中を低空で飛ぶヘリの重い飛行音が別物になっています。

 

ハンスの計略で屋上を爆破するシーン、音質と音圧が良くなっているため、最近の作品と比べてもなんの不満もないクライマックスとなっています。

爆破に巻き込まれ二次爆発を起こす、かわいそうなFBIが乗った軍用ヘリの爆破音も充分。

 

爆破で消火用のスプリンクラーが作動し、ザーザーいってる水の音もBD盤より鮮明に。

 

最後に流れるクリスマス曲「レット・イット・スノー」の歌も鮮明で、物語のスッキリな結末にさらに清々しさを与えます。

 

全体にBD盤よりも高音質になっていますので、面白い内容にさらに良さを加えられます。

音響効果は、5.1chリマスターとして不自然さの少ない良い出来ですね。

 

 

 

作品基本情報

 

監督 ジョン・マクティアナン
脚本 スティーヴン・E・デ・スーザ / ジェブ・スチュアート
原作

「ダイ・ハード」

ロデリック・ソープ
制作 ローレンス・ゴードン / ジョエル・シルバー
製作総指揮 チャールズ・ゴードン
撮影 ヤン・デ・ボン
音楽 マイケル・ケイメン
劇場公開年 1989年公開
キャスト ジョン・マクレーン : ブルースウィリス

ホリー・マクレーン : ボニーベデリア

アル・パウエル : レジナルド・ベルジョンソン

アーガイル : デヴロー・ホワイト

ハンス・グルーバー : アラン・リックマン

カール : アレクサンダーゴドノフ

テオ : クラレンス・ギルヤード・jr

リチャード・ソーンバーグ : ウイリアム・アザートン

ジョセフ・ヨシノブ・タカギ : ジェームス・シゲタ

ハリー・エリス : ハート・ボックナー

ドウェイン・ロビンソン : ポール・グリーソン

 

製品基本情報

 

発売年 2018年発売
本編時間 4K-UHD / BD共に132分
映像特典 4K-UHD /ジョンマクティアナン監督とジャクソンデゴビア(美術)による音声解説

 

BD / ジョンマクティアナン監督とジャクソンデゴビア(美術)による音声解説

・リチャードエドランド(視覚効果)による音声解説

・ニュース映像の舞台裏

・劇場予告編&TVスポット集

ディスク情報 4K-UHD / ディスク1枚/2層収録66GB・H265 / HEVC方式

BD / ディスク1枚/2層収録50GB・H264/AVC方式

映像収録情報 4K-UHD / 16✕9 ( 2.35:1 )3840✕2160p

BD/16✕9 ( 2.35:1 )1920✕1080p

音声収録情報 4K-UHD / DTS HD マスターオーディオ5.1ch英語

DTS HD マスターオーディオ2.0ch英語

DTS デジタルサラウンド5.1ch日本語<樋浦勉バージョン>

DTS デジタルサラウンド5.1ch日本語<野沢那智バージョン>

DTS デジタルサラウンド5.1ch日本語<村野武範バージョン>

BD / DTS HD マスターオーディオ5.1ch英語

DTS デジタルサラウンド5.1ch日本語<樋浦勉バージョン>

DTS デジタルサラウンド5.1ch日本語<野沢那智バージョン>

DTS デジタルサラウンド5.1ch日本語<村野武範バージョン>

字幕情報 4K-UHD / BD共に

日本語字幕

英語字幕

定価 / 実売価格帯 6100円+税 / 4000円前後※記事作成時点の価格ですので変動あり・購入前には必ずご自身でご確認ください
発売元 株式会社 20世紀・フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン

 

レジューム再生に対応。

音声、字幕の設定も前回のそのままで観れます。

 

※私の視聴環境

 

金欠なのでビンテージものばかりですが・・・画も音もお気に入りです。

TVモニター

※AVアンプがあるためモニター用途として使用

東芝 CELL REGZA 46XE2
4Kブルーレイレコーダー パナソニック DMR-4W200
AVアンプ パイオニア SC-LX86
9chスピーカー ( イマーシブオーディオ非対応 ) メイン・サラウンド・サラウンドバック=デノン SC-700✕3組

センター=デノン SC-E757✕1本

フロントトップ=KEF Q300 ( リニューアル版 )✕1組

ウーファー ヤマハ YST-SW800✕1基

 

私が未だに4Kテレビを導入しないというか導入できなくなっている理由はこちら↓ 

なぜ4K-UHDなのに2Kテレビでレビューしているのかが分かります。

4Kテレビの画質ってどう思います?その必要性に大きな疑問符が

 

まとめ

 

いやぁ、久しぶりに通しで最後まで観ましたが、やっぱり面白い。

 

そりゃあ、最新のアクション映画には譲る部分もありますが、良いものは良いです。

「昔からあるロングセラーのお菓子を久々に食べるとやっぱり美味しかった、新作お菓子もいいけどやっぱ定番お菓子はいいよね」、みたいな感じです。

 

それにしても、やっぱりハンス役のアラン・リックマンの存在は大きかったんだな、と再確認。

彼のキャラクターが作品に「えも言われぬ雰囲気」を与えています。

この昨品を手本にした大作アクション映画がいろいろ作られましたが、やっぱりこの作品のような味のある作品は少ないですね。

 

画質、音質で4K-UHDはダイ・ハードの「手に入る最高品質」にはなっています。

最新作のBDに負けているのは仕方ないところですけどね。

 

ダイ・ハードが好きなら手に入れておかねば。

 

 

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