AV機器レビュー

パナソニック4KブルーレイレコーダーDMR-4W200の感想、評価

2020年3月19日

Pocket

DMR-4W200表面

パナソニックの2世代目となる4Kブルーレイレコーダー、「DMR-4W200」を使ってみて分かった、使い勝手などの感想、メリット、デメリットなどの評価です。

購入時の参考にお役立てください。

 

4Kブルーレイレコーダー、DMR-4W200の感想

 

一言で言うと、買って良かったですね

この価格でこの出来なら充分過ぎるくらいです。

 

正直気になるところは多々ありますが、それを除けば再生画質、録画画質、音質、編集、ダビングなど高品位高機能で私としては大満足ですよ。

 

これから始まるWOWOWの4K放送が楽しみでなりません。

 

4Kブルーレイレコーダー、DMR-4W200の悪いところ

 

まずは使ってみて不満に感じたところを挙げてみたいと思います。

 

リモコンの反応が悪い

 

一番はとにかくリモコンの反応が悪い事です。

 

レコーダー本体にきっちり向けて操作しないと反応してくれません

先代のレコーダーのように、少々向きが違っても前方にさえ向けていれば反応してくれるリモコンを使っていた身としては、凄くストレスを感じますね。

 

何故、リモコンの向きがシビアな赤外線方式ではなく無線方式にしてくれなかったんでしょうか?

 

本体作動音が大きい

 

ディスクを使用した時の本体の作動音が非常に大きいのが、かなり気になります。

 

Blu-rayソフトなどの早送り、早戻しでけっこう大きな作動音がしますし、特にダビングをする時の開始時と終了時のブィィーという音が凄いですね。

これは先代の「BW3100」には無かった症状なので、安いモデルはやっぱりそれなりなんだなぁと思います。

 

録画した番組のチャプター再生が鈍い

 

録画した番組を部分消却などで編集したあと、保存しますよね。

それを再生する時に早送りではなくチャプターで飛ばす場合がありますが、旧モデルの「BW3100」では飛ばした地点からスムーズに再生されていましたが、「4W200」では飛ばした地点からの再生が数秒間フリーズしてしまいます

再生を待たなくてはならなくなるんです。

 

これもかなりのストレスですね。

 

HDD内でもBlu-rayディスクに移した場合でもどちらも同じです。

 

パッケージソフトの場合はチャプターで飛ばしてもまともに再生されるので、ドライブというよりは消却した部分に打たれるチャプターとその読み取りが上手くいっていないのではないかと思います。

 

4K2倍録画設定後が面倒

 

「そのままのDR画質での保存は必要無いな、でも一応4Kで残したいな」、というタイトルを例えば2倍録モードで予約録画した場合、その作品だけを2倍モードで予約したはずなのに、その設定をした後の他の予約が全て2倍モードになってしまいます

例えば、どうしてもオリジナルのDR画質で録画したい作品があったのに、予約が終わって確認すると等倍速のはずなのに勝手に2倍録画になっていた、どうしてくれるんだ、という事が起こるんですね。

 

1つの予約を2倍で録画したいだけなのに、一度予約設定してしまうと全ての予約が2倍録画に変わってしまうのは非常に不便です。

いちいち確認して元に戻さなければならないですからね。

 

おかげで気軽に長時間録画モードが使えません。

せっかくの長時間録画機能なんだから、これはどうにかして欲しいです。

 

毎週録画の予約が失敗する場合がある

 

「DMR4W200」には通常チューナーが1つと4Kチューナーが2つの計3つのチューナーが内蔵されています。

同じ時間に最大3番組まで予約録画が出来るのですが・・・。

 

なぜか2つの番組しか同時に録画していないにもかかわらず、「毎週録画」にしていた番組が録画出来ませんでした

チューナーが3つあるので本来余裕で録画出来るはずなのですが、なぜか録画失敗をしていたんです。

しかも結構頻度が高い。

 

これにはちょっと参りました。

 

「BW3100」では予約をした時点で重複していたら必ず警告が表示されていましたので、失敗することが少なかったです。

ここまで気になるほど失敗していた事は記憶にないので、やっぱり安さなのでしょうかね?

 

仕方ないので、絶対に失敗したくない番組はその都度個別に予約して対応しています。

かなり面倒くさいけど、この対策をしてからは失敗がなくなりました。

 

それと、この不具合に関して朗報なのですが、パナから最近4Kレコーダーの全録モデルが発売されました

この最新全録モデルは、チューナー搭載数が11個もあります。

 

全録した場合は当然ながら全て録画出来ているので、録画漏れの心配はありません。

また、全録機能を設定せずに使うと空きチャンネル数が多いため同じく録画漏れの心配がありません。

こちらにすれば予約録画が失敗していた、なんてことは無くなるでしょう。

 

 

4Kブルーレイレコーダー、DMR-4W200の良いところ

 

続いて、使ってみてこれは良いなと思ったところを挙げたいと思います。

 

4K画質そのままでBlu-rayディスクに保存出来る

 

これはこの商品の売りの部分ですから、当たり前なので挙げる必要もないかとは思いますが(笑)、やっぱりこれが最大の魅力なんです。

これから増えていくであろう4Kコンテンツを録画保存出来るのは素晴らしいですよ。

 

ただ、今は4K放送をメインで引っ張っているNHK 4Kでさえ、これは凄い、となるような画質にはそれほど出会っていません。

特にフィルムから4Kリマスターしたとの「4Kシアター」の映画の放送画質は、はっきり言って4K-UHDソフトの足元にも及んでいないのが実際のところです。

凄く期待してたのに、古い作品ばかりなのでフィルムグレインでザラザラ!!!画質は作品によってはBlu-rayと大差なし!おかげで感動が全くなし!!かろうじて一部の作品で4K感が有るだけです。

 

民放では2Kアップコンマスターの放送ばかりですし、あとは放送局側でちゃんとネイティブ4K素材を放送してくれる事を願うだけです。

 

旧モデルから比べて画質が向上している

 

安価なモデルとはいえ、「4W200」ではやはり画質が向上していて、フラッグシップだった「BW3100」と比べてBlu-rayソフトの再生映像も綺麗になっていますが、さらに良い事に、放送画質そのものや録画した番組などの画質までも向上しています。

おそらく内部の映像処理回路の向上によりHDMIに出力される映像自体が良くなっているのではないでしょうか?

 

「4W200」導入に合わせてHDMIケーブルも評価の高いパナソニック製のにしましたから、HDMIケーブルの力もあるのかもしれませんけどね。

とにかくこの組み合わせでは画質で「BW3100」を遥かに凌駕してしまっています。

 

同時に出来る操作が多くて助かる

 

「4W200」はチューナーの数が4Kが2つとノーマルが1つの3つのチューナーを搭載していますから、同時に2つの番組を録画しながら番組編集やダビングが出来るので非常に効率が良くて助かります。

 

また、3つの番組を録画しながらHDDの録画番組、またはディスクを観る事も出来ます。

さらに、3つの番組を録画しながら録画していた番組を編集する事も出来ます。

要は4つの事が一度に出来るんですね。

 

録画をしながらも別の操作が出来る選択肢が多いのは便利ですよ。

 

安いモデルのわりに音楽の音質が良い

 

私が今も並行して使っている先代の「BW3100」は当時フラッグシップの高級機だったのですが、何故か音楽を聴いた時にCDでもDVDオーディオでも音質がいまいちで楽しめませんでした。

 

「4W200」は「BW3100」よりも造りがチープで、とても良い音がするようには思えないのですが、これが予想に反してなかなか良い音がするんですよ。

 

非常に高音質だった「ケンウッド」のレーザーディスク・プレーヤーが壊れて以来、永らく音楽をスピーカーで聴く事が無くなっていたのですが、「4W200」は聴いて楽しめるレベルになっています。

 

私は普段ハイレゾを「AKG」の「K712PRO」と「bayerdynamic」の「T-1 2nd Generation」のヘッドホンで聴いてますけど、その音に慣れていても充分聴けるレベルにありますから、そこそこ良い音質だと思いますね。

ティアック セミオープン型テスラテクノロジーヘッドホン beyerdynamic T 1 2nd Generation T 1 2nd Generation
ティアック(Teac)

 

e-onkyo musicのダウンロードが自動的に出来る

 

私はハイレゾ音声も楽しんでいるので、よく「e-onkyo music」からハイレゾを購入します。

 

その場合、e-onkyo musicのウェブサイトでデバイス認証キーを取得して4W200に設定してやると、ハイレゾ音声を購入した時に自動的に購入したコンテンツがHDDにダウンロードされます。

わざわざUSBなどで接続しなくてもHDDにハイレゾ音源が保存出来るのはとても便利です。

 

ダウンロードされたタイトルも不要な曲を削除出来るので、お気に入りのものだけをHDDに残して楽しむ事が出来るのもポイントが高いですね。

 

本体がコンパクトかつ、めちゃめちゃ軽い

 

先代の「BW3100」もけっこうコンパクトで重さも重いとは思わなかったのですが、「4W200」はさらにコンパクトかつ軽量です。

これで大丈夫なのか?と思うくらいに小さく軽い。

 

これが設置時や移動時には非常に楽なんです。

片手でラックに出し入れ出来るし、繋いでからも軽く動かせる。

AVアンプのように設置に四苦八苦することはありません。

 

この箇体であれだけしっかりした画像と音声が出せるのだから凄い時代になったものですね。

 

まとめ

 

気になるところが沢山あっても、やっぱり4W200は良いです。

しかし、4Kレコーダーも全録モデルが新たに発売されましたから、4W200の欠点が改善されてるといいのですけどね。

 

今は4Kレコーダーそのものよりも4K放送や4Kテレビのほうが課題山積み状態なので、そちらをどうにかしてくれないと、4Kが録画出来る機器があってもそのメリットを受けられる範囲が狭すぎです。

宝の持ち腐れ状態にはしないでほしいと切に願います。

 

 

11チューナー/10TB HDD内蔵の「DMR-4X1000」はこちら

7チューナー/6TB HDD内蔵の「DMR-4X600」はこちら

 

-AV機器レビュー

Copyright© ハイデフ・マニア|やっぱ高画質じゃないとね! , 2024 All Rights Reserved.