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IT / THE ENDのネタバレなし・ありの感想 前作には及ばなかった

2020年3月5日

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IT / THE END 第二章タイトル大ヒットした「IT / それが見えたら終わり」の完結となる続編、「IT・THE END / それが見えたら終わり」を観たので、ネタバレなし、ありの感想を書きます。

 

IT / THE ENDのネタバレなし感想

 

確定申告がやっと片付いたので久々の記事更新です。笑

 

前作から27年後の物語となる本作は、ルーザーズの仲間内で唯一物語の舞台となるデリーの街に住み続けていた黒人のマイクから、メンバーに召集がかかる事から進んでいきます。

「それ」がまた現れた、と。

 

それでルーザーズのメンバーが集まって決着をつけるべく再度 IT に戦いを挑むわけですが・・・。( 最初はキャストが誰が誰だったか判りませんでしたよ )

 

前作「チャプター1」を超えることは出来ませんでしたね

 

観てみると大体想像どおりの展開になっていたのですが、想像の域は越えられていませんでした。

前作の焼き直し感も強く、もう少し違う展開が出来なかったかな、と思いましたね。

 

思っていたよりも前作との絡みが多く、現在と過去 ? ( ITに見せられた幻想の可能性があり ) が交互に展開していて、大人の俳優になって誰が誰が分からなくなったキャストが判別しやすくなっていたのは良かったですけどね。

 

作品自体は個人的に言うとほぼ満足出来るものでしたが、突っ込み所や物足りない部分、納得のいかない部分があったのも事実です。

 

「IT」が結局は一体なんだったのか、明確な答えが出ずに終わりましたしね。

 

雰囲気を含め前作からの統一感がかなり高いので、出来れば前作と続けて観るとより良いかも。

監督が同じだった事のメリットでしょう。

 

一応きっちり綺麗に完結してますから、納得のいかない部分を除けば、後に引きずる部分も無くスッキリします。

前作が気に入ったなら一応は楽しめると思いますよ。

 

それと、この作品、レンタルでBlu-rayを借りたのですが、異常なほど画質が良いです

画質的に普通だった前作のBlu-ray盤とは格が違いますね。

一瞬、4K-UHDかと思ったくらいですから。

 

出来の悪い下手な4K-UHDソフトよりもはるかに高画質です。

手持ちで4K-UHDレベルの高画質のBlu-rayといえば「アリータ / バトルエンジェル」や「アベンジャーズ / エンドゲーム」ですが、そのレベルかそれ以上

 

こういう盤を見ると2K Blu-rayの真の実力をまざまざと見せつけられる思いですね

Blu-rayにこのレベルの画質が出せるから、今ある4K素材に納得がいかないんです。

 

前作のほうが面白かったので、今作は4K-UHDが3000円以下の値下がりまで待つのですぐには買いませんが、購入時が楽しみですよ。

 

 

IT / THE ENDのネタバレあり感想

 

いや、完結となる本作も充分面白かったです

面白かったんですが、ただ、ただですよ・・・

 

※まだ作品を観たことがない方はここからは完全にネタバレ部分が含まれますので飛ばしてください

観たことがある方はこちらをクリック

あの倒し方あり ? 」って思っちゃうんですよね。

 

先住民の儀式で「それ」が倒せる ! って武器も持たずに乗り込んでいって、結局歯が立たずに「ギャーギャー」パニックになって。

挙げ句に「小さくしたら倒せる」とかって狭いところに誘導して小さくしようとして・・・そんなんで小さくできるってそんな訳ないでしょ・・・。

 

最後は、子供が口喧嘩で言えることがなくなった時の「お前の母ちゃん出べそ ! 」的な、とにかくなんでもいいから言っとけ、みたいな「やけくそな悪口攻撃」で撃退なんて・・・。

 

27年経っていい大人になってるのに、やってることが子供のときと大して変わらないのが物足りなかったですね。

 

「それ」が人の恐怖をエネルギーとしていて、大人になったメンバーたちが毅然とした態度で「お前などなにも怖くない、俺たちは前回もお前を倒しているんだ」今度こそお前は最期だ、的な展開でエディが投げたフェンスの棒を他のメンバーたちも同じように使い、「それ」がエネルギーを失いあの結末になったのなら納得がいったんですよね。

だけども子供時代よりもおかしな倒し方されちゃあ、納得いく訳ないです。

 

そして、最終対決も子供時代と全く同じで、ボロボロの屋敷から「それ」の住処に乗り込んでいきあの結末ですから、ひねりも何もない。

前作の焼き直しと感じても仕方がないですよね。

 

「それ」をおびき出し罠にかけるだとか、なんかこう別な展開に出来なかったのだろうかと思うんです。

 

また、「IT」の正体が宇宙から来たもののようなことが先住民の「壺?」のビジョンから見受けられましたが、明確な答えは出ませんでした。

宇宙生物なのになぜあんな悪霊のような能力があったのかも分からずじまいです。

 

原作本 ( 長すぎて第1巻で読むのが止まってしまっている ) では展開も「IT」の正体もどうなっているのでしょうかね??

 

しかし、納得はいかなかったものの楽しいところは沢山あって、そのあたりは良かったんですよね。

 

まず関心したのは少年時代から大人に変わったキャストが以外にも面影的な似てる部分を感じられたことですね。

自殺したユダヤ少年の「スタンリー」や、メガネの「リッチー」は大人になったらこうなってそうだよね、と思ったし、メンバーで一番印象が変わったおデブ少年だった「ベン」が、目元がよく似てて面影感を感じられたし、黒人少年の「マイク」も頼り無げな感じから頼もしいリーダー的な変化をしつつも真面目そうな雰囲気はそのままだったし、なにより大げさ少年の「エディ」なんか、もうそのまま本当に本人が大人になったかのように似ててビックリでした。

いじめっ子のリーダーだった「ヘンリー」でさえもなるほどね、って面影を感じる俳優になっていましたしね。

 

しかし、前作の主人公だった吃音症の「ビル」役の「ジェームズ・マカヴォイ」と、ヒロインの「べバリー」役の「ジェシカ・チャスティン」にはどうしても面影的な部分を感じられなかったのが残念でした。

スタークラスでないと大作映画として成り立たないでしょうからしょうがないとしても、もう少し似てるスター俳優さんにできなかったものか・・・。

他の俳優さんが似てただけにちょっと残念でしたよ。

 

他に良かったのは、27年も経ってその間なんの連絡も取り合っていなかった「ルーザーズ」のメンバーたちが、子供の頃と変わらない「絆」で結ばれていたところですかね。

リッチーがゲイだったという展開には驚きましたが( そもそも最近の映画はジェンダーレスの影響かその手のものが多い!)、罵りあっていたリッチーとエディとの別れにはちょっとグッと来るものがありました。

 

他にも、前作よりも結構「クスッ」と笑えるシーンが増えていて、ちょっと吹き出してしまったところもありました。

 

私のように80年代青春真っ盛りだった年代としては、80年代のホラー映画ネタが沢山出てきてニヤリとする場面が多かったのは楽しかったです。

思い出せるのは、自殺した「スタンリー」の頭からクモのように足が生えて暴れまくる「遊星からの物体X」ネタや、「ベバリー」がトイレに飛ばされて血の海となり、そこに「ヘンリー」が壁面から顔を覗かせ「Here's Johnny!」と叫ぶ「シャイニング」ネタ、そして「IT」が死に住処が崩壊してその上に建っていたボロ屋敷が吸い込まれていく「ポルターガイスト」のラストネタですね。

遊園地の鏡張りの部屋でのシーンは「燃えよドラゴン」も入っていたのかな?

他にもあったのかもしれませんが、一度しか観れていないので他は思い出せません。

買ってからまたじっくりと探して楽しみたいと思います。

 

怖さがあまり無い、いまいち納得出来ないという部分はこういう楽しいアトラクション的な部分で相殺されているかと。

 

見た目のせいで陽の目を見る事が無かったおデブ少年ベンが、最後の最後に報われたのが最大の喜びでしたね。

私的にはこの映画はこの点に尽きます

もうこれだけで不満は吹っ飛びました。笑。

 

まとめ

 

評価的な部分で言うと、私としては60点の及第点というところでしょうか。

少なくとも物語の完結として一度は観る価値があります。

 

あとは原作を読んでる人や前作だけを観た人など、それぞれ感想が全く変わってくると思いますから、とりあえず観てから判断してください。

 

前作がジュブナイル映画として非常に良く出来ていて4K-UHDも買ったので、私は安くなったタイミングで4K-UHDを買うつもりです。

あの異常な高画質が4Kでどうなっているのか気になりますしね。

 

 

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