2019年12月28日に、私も遅ればせながら「スターウォーズEp9 スカイウォーカーの夜明け」を観てきました。
ネタバレなし、あり、で簡単な感想を書かせていただきます。
映画館での画質、音質もレビューしますね。
ちなみに「I-MAXシアター2D」での鑑賞です。
以前、前作の「最後のジェダイ」を「I-MAXシアター3D」で観たところ、戦艦ドレッドノートなどの巨大感が全く感じられず思いっきりチャチに見え3D版にしたことを後悔しましたので、今回は2Dにしました。
苦笑。
画像は購入したパンフレットです。
もう、「サーガの完結」とあってね、片道2時間半かけて100km以上離れた映画館まで観に行きましたよ。
映画館が近くに全く無いとは、動画配信などの影響があるとはいえなんて世の中になってしまったのでしょう・・・。
田舎暮らしはめちゃくちゃ損ですよ。
近くにあれば2回、3回と、1日中観るところでなんですけど、たったの1回で終わりです。
悲しい・・・。
内容のレビューには全く自信がないので感想を書くのは気が引けるのですが、この昨品だけはどうしてもレビューで感想を言いたくなったので書かせていただきました。
浅い内容だとは思いますが、よければお付き合いくださいね。
ちなみに、目次でもネタバレしてしまうかもしれないので観てない方は眼に入れないでね。笑。
スターウォーズEp9 /スカイウォーカーの夜明けのネタバレなしの感想!
1回しか観れていないので、ちゃんと把握出来ていない部分もあるのはご容赦ください。
まずは物語の感想から。
スターウォーズEp9/スカイウォーカーの夜明けの物語の感想
感想としては、観終わって満足感は充分あるにはあるんだけど、なんだか納得がいかないというか、「もうちょっとどうにかならなかったのかな」、「もったいないな」、という印象です。
いや、楽しめたのは楽しめたんですよ。ほんと。
てんこ盛りでエピソードが詰め込まれていますし、前作で結論が出ていなかった部分も決着が付きました。
「全て終わらせる・・・」のキャッチコピーどおり、まさしくちゃんと終わらせることが出来ています。
※本当にとうとう終わってしまったのが非常に寂しいですが・・・。
9作で終わることは創造主であるルーカスによって決められていたので仕方ないんだけど、名残惜しい。
感情に訴えるシーンも多くて、シリーズでいちばん劇中に涙しましたし、感動に包み込まれるのは確かです。
満足感はありますし、4K-Ultra HD Blu-rayソフトが出たら必ず買います。
それぞれの場面の映像の出来も素晴らしい。
よくぞここまでCGで作ったよ、という大迫力のシーンが山ほどあります。
ゆるい笑いのシーンも織り交ぜられているし、レイとカイロ・レンの内面も良く描かれていて、サーガの最後にふさわしい見応えは充分。
ただ、前作同様の「えっ? フォースってそこまでアリ ? 」という部分があったり、オマージュと言うにはあまりにもEp6の「ジェダイの復讐」に寄せすぎてない ? な感じだったり、なんかご都合主義だし単純だよね、みたいなところを話の流れから感じてしまいました。
あと、前作からの大きな疑問は解消されましたが、本作中に出てくる小さな疑問点はスルーされちゃったりしてます。
そういうところが、もうちょっとどうにかならなかったのかな、という感想につながってしまいましたね。
せっかく感動的なシーンが沢山散りばめられているのに、活かしきれていないというか単純な流れで打ち消されてしまっているというか・・・。
何度か観ればまた違った感想になるかもしれませんが、初見の感想は「シリーズでいちばん感動したし、大興奮だったし、これで最後だという感慨と寂しさと、一部納得いかない部分と、単純に感じてちょっと興ざめしてしまった部分とが混ざり合う、複雑な気持ちになった」です。
大満足な部分と、これじゃあちょっと・・・っていう部分が同居していました。
点数を付けるなら70点ですかね。
私は1番最初のEp4、「スター・ウォーズ」からほぼリアルタイムで観てきた世代です。
正直言うと、旧「スター・ウォーズオリジナル三部作」は、当時、好きは好きなんだけどそれほどファンではありませんでした。
かなりの年月を空けてEp1「ファントム・メナス」からEp3「シスの復讐」までが公開され、そこでやっと普通の「スター・ウォーズ・ファン」になったんですね。
そして新三部作であるEp7から本作まで公開され、完結となりました。
もう今はどっぷり「完全にスター・ウォーズ・ファン」ですよ。
こちらも完結した「アベンジャーズのMCU作品シリーズ」と、この「スター・ウォーズシリーズ」、どちらか選べと言われたら私はスター・ウォーズシリーズを選びますし、4K-Ultra HD Blu-rayが全作出たとしたら、間違いなく買うのはスター・ウォーズシリーズです。
確かに、前作・本作と不満点はたくさんあったのですが、この新三部作があったからこそ、ここまでスター・ウォーズを好きになることが出来たんです。
ネタバレ感想のパートでもたくさん不満点を書きまくっていますが、私の作品への「愛情の裏返し」であるということをご理解いただき、読んでいただけるとありがたいです。
つづいて画質、音質面の感想も述べたいと思いますね。
スターウォーズEp9/スカイウォーカーの夜明けの画質・音質面の感想
今回は「I-MAXシアター」の2D版で鑑賞しましたから、非常に画像が綺麗でした。
当たり前ですけどね。
しかし、「I-MAX」であっても私の眼は気になるところを発見してしまいましたよ。
判別でき過ぎるのも考えものです・・・。
普段「Blu-ray」や「4K-Ultra HD」でチェックしまくってますから、クセになってますね。
全体に非常に細かいのですが、正直「クッキリ感」は物足りなく感じました。
これは「ブレードランナー2049」の4K-Ultra HD盤を店頭の4K有機ELテレビで見たときも感じたことなので、表示ドットが細かいものは「どうしてもそうなってしまう」仕方のないことなのかもしれません。
480iの動画を1080pにアップコンしたら滑らかで細かくなるのに「生ぬるく」感じるあれと同じですよ。
でも、それが本当で、私が完璧を求めすぎているのかもしれませんね。
さすがに映像の滑らかさは素晴らしい。
クッキリ感は少ないけれど、解像できていないわけではありません。
通常上映とは品質が全く違います。
ですが、所々に粒子感というかノイズというかそういうものを感じまして。
普段薄暗い場所やグレーの場所、白のわずかに暗い部分とかに感じるものと同じです。
他が綺麗なだけに目立ってしまいましたね。
これはソフト化されると同じ現象が出そうです。
でも心配ご無用、普通はまず気が付かないと思います。
高画質マニアだからこその悩みですね。
音響は凄すぎです。
爆音、轟音の嵐。
もう50歳のワタシには、あの音圧で身体が揺さぶられるほどの強烈な重低音はちょっとしんどい。
お腹あたりが振動する感覚がありましたからね。
終始爆音なのはやっぱり落ち着けませんよ。
例えば戦艦の発進音だとか、爆発の音だとか、要所要所でドカンと来るならいいのですが、何気ないシーンでも無駄に重低音が効いているんですよね。
もう少し控えめだったほうが落ち着いて鑑賞出来たかな、と思いました。
I-MAXだと、劇場での音量ボリュームってやっぱり「規定でこのくらい」ってちゃんときめられているのだろうか?
音の移動感も音量がデカ過ぎていまいち掴みづらかったです。
ただ、音質はさすが。
家庭では出すことが出来ない驚異の音質で、ぬるいところがありません。
もう全編にわたりキレッキレですよ。
音質だけは、どんなに頑張っても劇場の超高額システムには敵いませんね。
I-MAXの面目躍如です。
やっぱ劇場のモンですよ。
スターウォーズEp9 /スカイウォーカーの夜明けのネタバレありの感想!
ここからは作品を観たもの、として感想をお伝えします。
ちょっと長いのが申し訳ないです。汗。
※まだ作品を観たことがない方はここからは完全にネタバレ部分が含まれますので飛ばしてください。
これがちょっと最初が思い出せないんですよねぇ。 印象が薄かったのか、あまりの爆音に無駄に意識が取られていたのか・・・。 覚えているのは、カイロ・レンが「赤い十文字のライトセーバー」を持って「これまた背景の赤い林の中」を敵を叩きつけながら進んでいく予告映像、あれはこんなに冒頭のシーンだったのか、というところ。 ここはそれ意外覚えていない。 それと、なんだか「アベンジャーズのキューブの変形みたいな物」を発見して、死んだはずだった「銀河皇帝パルパティーン」の元へ向かって、対面する場面。 「改良型タイ・ウィスパー」と呼ばれるタイ・ファイターで、これまた赤い ( 赤ばっか ! ) 危険そうな「宇宙のサルガッソー」を通り、「惑星エクセゴル」にあるでっかい台形を逆にしたようなシスの巨大神殿に向かいます。 このへんはビジュアル的にもすごく良かったですね。 白目のゾンビ ! みたいになって登場するパルパティーン。 どうやらパルパティーンの信望者によって、クローン技術を駆使し、なんだかでっかいアームみたいな生命維持装置にくっつけられて生きていた ? みたいなんですよね。 ( ※本人は「余はすでに死んでおる」みたいなこと言ってたので生きているのかは不明。 でも物質的に存在はしてるという状態。) 復活するのはネット情報などから分かっていましたが・・・。 しかも、前作までの最高指導者「スノーク」は実はクローンで、パルパティーンがほんとは操っていたんだと分かります。 映画館で観てたときは見ることに一生懸命で余裕がなく、あとで思い出すとなんか矛盾が見えてきましたよ。 えぇ~ ? 「ジェダイの復讐」であれだけ派手にダークサイド・フォースの暴走で爆死したように描かれていて、生きてた ? 映画「ビッグ・ヒット」のように、どうやって生き延びたかの「絶妙な説明ショット」をくれよ、とは一瞬思いました。笑。 スノークも操り人形のようなものだったんでしょうねぇ。 しかしそれなら「最後のジェダイ」で身体を真っ二つにされても関係なかったんじゃ??? クローンの命が絶たれたから操作できなくなったとも考えられますが・・・。 それでもこここは設定を受け入れたほうが良いので、不満も少しありつつスルーしましたけどね。 劇中、タンクの中にスノークらしきクローン体が多数入ってるのが見えるシーンがありました。 なんか、このパルパティーンのクローンのくだりでは、「ルパン三世 / ルパンVS複製人間」の「マモー」と「エヴァ」の「綾波レイを」を思い出しちゃいました。 影響うけてたのかな? レイアの扱いについても少し不満な点がありました。 もうすでにキャリー・フィッシャーは亡くなっているので、どう決着を付けるのかが気になる所でしたが、カイロ・レンことベン・ソロを立ち直らせるためにフォースを使いそれによって力を使い果たして亡くなる、という、ルークと同じような亡くなり方をします。 これは方法としては J・J は非常に頭を絞って上手くやったな、と思ったんですが、いかんせんレイアの扱いが・・・。 反乱軍のリーダーでスカイウォーカー家、この昨品でも重要な役割をしてるレイアの最期が、ベッドでたった一人で逝く、しかも亡くなったあとの姿は布に覆われてて見えない。 そりゃあ、実際に亡くなってて登場させることが不可能なのは分かりますが、せめて亡くなった顔のシーンはCGで作ってでも出してほしかった。 横顔だけでもいいんだから。 「ローグ・ワン」であれだけ若いレイアを上手く再現出来ていたんだから、出来ないはずはないでしょうに。 あれだけのキャラを「想像だけで我慢してね、わかるでしょ?」みたいなことにして簡単に退場させてしまったのは、ちょっと許しがたかったですよ。 監督の J・J は「CGで出すことはしたくなかった」、と言ってますが、最期の姿を出してあげることこそレイアへの敬意ある「たむけ」になったのではないでしょうか ? まぁ、日本人とアメリカ人では感覚が違うからなのかもしれないですが。 レイが実はパルパティーンの孫娘だったことが判明します。 これは冷静に考えると、あれだけの強いフォースを持っていることと、ルークやレイアの隠し子ではない ( 本作でもそうではなかった ) ということを考えると、他につなげようが無いですよね。 「最後のジェダイ」でジェダイの聖地であるルークの居る島で、岸壁近くで一度暗黒面に堕ちたところも伏線だったのかな、と思います。 レイがパルパティーンの孫という設定は、私的にはまったく問題なかったですね。 でも、「帝国の逆襲」での「ダース・ベイダーがルークの父親だった」、というくらいの驚きや衝撃のようなものは無かったので、このあたりも演出の甘さがあったのではないでしょうか。 レイの故郷である惑星「ジャクー」でレイを置き去りにしたとされていた両親は、当然ながらパルパティーンの息子とその妻だったとも明かされます。 ここでもちょっと疑問点が・・・。 「最後のジェダイ」でカイロ・レンがレイに向かって「お前の親は何者でもない、お前も本当は分かっているはずだ」と言います。 レイ自身もそれが分かっているような反応を見せました。 父親がパルパティーンの息子であるなら、遺伝は隔世ということを考慮してもただの人ではないはずです。 本作でどのように両親が殺されたのかは映像として出てきません。 ですから本当のところは謎のままですが、自身の能力に気づかず生活していたか、それとも気づいててあえて普通の人として力を使わずにいたのでレイも両親を普通の人だと思っていたのか、レイのいない所で能力を使いパルパティーンに抵抗したが策略などで敢えなく殺されてしまったか、私が思いつくのはそのくらいです。 ・・・レイが幼いこともあり父親の力に気づいていなかったため、「最後のジェダイ」では、レイも、レイからイメージをもらっていたカイロ・レンも「何者でもない」、と感じたのか? どちらにせよ、ここも納得のいかない部分でしたね。 まず違和感を覚えたのは予告編にも出てきてた砂漠でタイ・ファイターに向かって飛び上がるシーン。 想像どおり、レイがタイ・ファイターのパネルの根本をライトセーバーでぶった切ります。 あれだけの質量のものが猛烈なスピードで飛んできてるのに、いくらフォースの使い手レイとはいえ、当たった瞬間は相当な衝撃があるはずです。 なんの当たった感もダメージも無いのはちょっとなぁ。 フォースでバリアみたいなものを形成してたか、ライトセーバーに触れるものはいかなるものでも空気を切るように断ち切れてしまうのか、どちらかしか納得できないですね。 流砂に飲み込まれたあと、地下空間で巨大な砂蛇のような生物に出くわしたシーン。 レイはひどい傷を負ってしまっている生物の傷をフォースで治療してしまいます。 ここでもうそこまでやっちゃうの ? 感が出てきてしまいました。 また、チューイがさらわれようとしてる場面で、レイがフォースですでに飛び立っている輸送船を止めようとします。 今まで重いものを浮かせるシーンは数多くありましたが、元老院の座席でもXウイングにしても全て止まっているもので、この場面のように自力でジェット推進力 ? 反重力 ? が働いている巨大な物体を動かすことなどありませんでした。 その凄いフォースの力をカイロ・レンも同等に発揮します。 「これってEp3「シスの復讐」のパルパティーンやヨーダを超えちゃってるぢゃない ! いくらなんでもパワーありすぎじゃないですか ? 」と思ってしまいました。 現実のスポーツの世界でも昔の世代よりも今の世代のほうが能力アップしてますから、この世代がパワーアップしてる、と考えるべきでしょうか。 あと、「フォース・ライトニング」。 これはもう過去のレベルをとんでもなく超えてしまっています。 先ほどのフォースで輸送船を止めているシーン、カイロ・レンとのフォースの綱引きで力が暴走し、レイは初めてフォース・ライトニングを放出してしまいます。 そのおかげでチューイが乗ってると思われる輸送船が爆発してしまいますね。 いやいや、「ジェダイの復讐」でも「最期のジェダイのスノークのライトニング」にしても、「放出しても人体が破壊されずにダメージを受けるくらい」だったんですよ ? いくらなんでも飛躍しすぎじゃないですか ? おまけに、レイとベン ( この時点ではもうベン・ソロに戻っていた ) の力を吸い取り完全復活したパルパティーン。 集結した反乱軍の全ての船を高笑いしながらフォース・ライトニングで縛り付け、動けなくしてしまいます。 いくら2人の強いフォースを手に入れたからといって、生き返ったばかりのいわば病み上がりの人物が全艦隊を動けなくする、それもやりすぎじゃない ? と興ざめしましたよ。 ドラゴンボールの「亀仙人のかめはめ波」と「スーパーサイヤ人の悟空のかめはめ波」くらいの違いがありますよね。 過去のパルパティーンのパワーを知るだけに、そのあまりの力の差に納得がいきませんでした。 まあ、今の時代に昔のパルパティーンくらいのライトニングではクライマックスとして絵にならないとは思うので、実際としてはしょうがないのですが、レイたちにせよパルちゃんにせよそこまでのパワーアップの理由が欲しかったですよね。 そして先ほどのフォースによる治癒能力の件。 それがさらに飛躍し、とうとう死んだ人まで生き返らせてしまいます。 これもドラゴンボールの仙豆や神龍のようですよね。 まあ、パルパティーンとの死闘の末、息絶えてしまったレイがフォースで生き返ったのは正直嬉しかったですが、やっぱりここも「ただフォースで」っていう単純なものではなく、「こうだからフォースにその力が発揮出来たんだよ」、という、なんらかの納得のいく理由付けが欲しかったです。 そのレイが生き返るシーン、話の都合上そうせざるを得なかったんでしょうか、レイは息絶えても霊体として消えませんでしたが、レイを死から救ったベンは息絶えたあとすぐに霊体になって消えてしまいます。 あんなすぐに消えるようにせずに、しばらくしてから消えるようにしていれば違和感を感じなかったと思いますよね。 あとあと都合が悪くなるので、反対にレイがベンを生き返らせないようにするためだったのかも。 あのシーンではベンと同時にレイアの遺体も一緒に霊体として消えます。 これは瀕死の状態のベンにレイアが力を貸し、レイを助けるために二人が力を合わせて生き返らせ、力を使い果たし共に消えた、と考えるのが妥当でしょうね。 一瞬、パルパティーンに奈落に落とされた時点でもうすでにベンは死んでいて、レイアとの力でレイを助けるためだけに霊体として現れたのかも、と思ったのですが、ベンが消えたあとに服がその場に残ったのでその考えは捨てました。 あと、フォースじゃないけど、パルパティーンが建造していたスター・デストロイヤー艦隊。 戦艦一隻のレーザー砲で惑星ひとつ粉々に破壊出来るなんて、ダメでしょ、その設定。 「最後のジェダイ」でハイパー・スペースでの追跡は不可能だ、と言っておきながら、本作ではポーが駆る「ミレニアム・ファルコン」の連続ジャンプにタイ・ファイターがぴったりと付いてきます。 どこかで「トラッキングのための装置」だとかを取り付けられたシーンもたしか無かったように思います。 しかも、少しでもジャンプタイミングがずれればどこに飛ぶかわからないだろうにピッタリ真後ろから離れない。 どんなタイ・ファイターの超高等システム ? そんなすご腕パイロットがファースト・オーダーに何人もいるの ? そもそも、ジャンプってナビゲーターがしっかり計算してからじゃないと、どこかに突っ込んで死んでしまう可能性があるんじゃなかったでしたっけ ? それでいいんですか ? こんな感じなので、本来なら「そんなスゴ技やる ? 」ってハラハラ・ドキドキ、ダイナミックな場面になるはずが、全然盛り上がらなかったですよ。 一度しか観ていないので、トラッキング装置のくだりは記憶違いならごめんなさい。 これもちょっと納得いかなかったのですが、今作で霊体となってるルークは、ジェダイの島でレイの手助けとして海中に沈めていたXウィングをフォースで浮上させます。 それが出来るのだったら、なぜ「最後のジェダイ」で自身でXウィングを浮上させて実際にレイアたちを助けに行かなかったのでしょうか ? 力を使い果たして死ぬのに、わざわざフォースでホログラムのような念体を送る必要は無かったはずです。 そのほうがルークの本物のライトセーバー戦が観れ、ファンの評価も高かったはず。 まあ、前作でああなってるので、全体に無理やり「つぎはぎ」して構成した感があるので、無理もなかったのかもしれませんし、「帝国の逆襲」でルークがヨーダの訓練によってXウィングを浮かせたオマージュにしたかった、という気持ちも分かります。 あれだけ海中に何年放置していたか分からないXウィングが、すんなり動くというのもなんか釈然としません。 古くてボロボロでも動くというのはスター・ウォーズあるあるですけどね。笑。 「レイが後々この島にやって来て戦いの決着を付けるために船が必要になる」とルークが未来を予知して、それでXウィングを使わずにいた、と納得するしかないですよね。 C-3POのエピソードはひどい。 私は予告編を見て、これは感動できる、と確信していたのですが、実際は全くそうではなかったです。 自らの記憶を消去しなければ重要な情報が手に入らず、反乱軍の今までの苦労全てが無に帰してしまう。 シスの文字解読に妨げとなるガードを解除するため、自らを犠牲にすることを決意する3PO。 「最期にみんなの顔を眼に焼き付けようと・・・」予告編のあの感動的なシーンですよ。 しかし実際は献身的な3POの行動はたいして感謝もされず、物語の終盤で記憶が復活となり「めでたしめでたし」良かったね、3PO、ともならず、あまりにも早い段階でいとも簡単にR2-D2によって記憶のメモリーが復活、となります。 これじゃあ感動出来ないですよ。 チューイのエピソードにしてもそう。 レイのフォース・ライトニングにより輸送船の爆発に巻き込まれ死んだと思わされていたチューイ。 しかし、こちらも「あまりにも早く」しかも「あっさり軽く」生きていることが判明します。 本来ならさらなる感動を呼んだはずのこの2つのエピソードが全く生かされず。 また、最後のおじいちゃんと孫の最終対決 ( 笑 ) 、せっかくレイはフォース・ライトニングが出せるようになったんだから、なぜ使わせなかったんだろう ?? ルークとレイアのライトセーバーが重要なアイテムでジェダイを象徴する武器であり、ジェダイの精霊たちの力も得てみんなの力で倒す、ってドラゴンボールの元気玉みたいなのやりたいのは理解出来る。 でも、「ただパルパティーンの血筋だと匂わせるためだけ」にフォース・ライトニングを使えた、とするのではなくて、「ルークとレイアのライトセーバーのジェダイパワー」を使いながらも、さらにレイ自ら「パルパティーンから受け継いだフォース・ライトニング」を使って、自分のルーツである「銀河いち邪悪なおじいちゃん」をぶっ倒す、とすれば、結末がもっと説得力のあるものになったのではないでしょうか ? せっかくのフォース・ライトニングが物凄くもったいなかったですよね。 あれだけの大艦隊を造っていたパルパティーンですから、ライトセーバーも当然造っていたはず。 個人的には、レイとパルパティーンとのライトセーバー対決も欲しかったですね。 そうしたら、もっと満足出来たのに。 そして、助けに来た銀河中から集まった反乱軍の船たち、本来なら「キタキタ ! うぉ~っ !!! 」てなるはずのシーンなのですが、なぜか盛り上がらなかったのを覚えています。 漫画「キングダム」の合従軍編であった同じようなシチュエーションは、ほんと胸アツで「鳥肌が立った」のですが、なぜ同じようにならなかったのかわかりません。 タイミングがここぞというところじゃ無かったのかなぁ ? ちょっと思い出せませんね。 劇中では全体に唸らされるような伏線などもほとんど見当たらないし、驚きや「おおーっそうきたか、」と関心するようなところもありません。 唯一、レイアの退場方法だけは上手でしたけどね。 この演出の下手さもかなり残念なところでした。 そして「最後のジェダイ」での不人気を気にしたのか、ローズも出番が少ない。 彼女をブサイクといって嫌っている人がたくさんいますが、そもそものオリジナルシリーズである旧三部作で、ヒロインであるレイア姫がブサイクとは言えませんが美人でしたか ? 見た目でダメなら映画「グレイテスト・ショーマン」の「キーラ・セトル」演じるヒゲが生えてる女性「レティ」はどうなるんです ? 東洋人は出しちゃダメ ? じゃあ「ローグ・ワン」でとてもいい役だった「ドニー・イェン」演じる「チアルート」はどうなるんです ? 「ローズ」にしても「レティ」にしても、キャラクターも演じた女優さんも素晴らしいと思います。 「最後のジェダイ」で、見た目だけで本質を見ていないレビューをしている人には怒りを感じましたね。 鑑賞後によくよく思い出してみると、R2-D2もチューバッカも最後なのに活躍が少なかった気がします。 「ランド・カルリジアン」が本作で再登場します。 非常に嬉しいっちゃ嬉しいのですが、いわばちょい出の脇役でしかなかったランドと、ずっとシリーズ通して良い脇役だったR2-D2・チューイとがたいして変わらないくらいの扱いだったのも不満に感じました。 フィンが劇中でレイに、言いたいこと ? 伝えたいこと ? がある、どちらだったか忘れてしまいましたが、声をかけます。 タイミングが悪く話せずに、結局最後までなにを伝えたかったのかが判明しませんでした。 これも消化不良ですね。 j・j は後に「スターウォーズで全てを明かすことは間違っていると思っている」と述べていますが、これくらいは決着を付けてほしかった。 小さいことなので物語には影響しなかったのですが・・・。 それと、なぜ最後に持っていたレイのライトセーバーの色が黄色だったのかが、1回観ただけでは判断出来なかったし、誰の持っていたものだったのか、理由の説明もありませんでした。 他にもいろいろあったはずですが、残念ながら思い出せません。 ちなみに、レイとベンのキスシーン、あれは抱擁で良かったんじゃないかと・・・。 せめて、キスの前に熱い抱擁をしてからのキスだったらまだ違和感が少なかったかなぁ。 とまぁ、ここまで不満点をタラタラとたくさん書きましたが、不満は半分くらいで、他は素晴らしかったと思っています。 どんなに不満に思おうが、あちらが作り手でこちらはただの観客です。 嫌なら制作陣に加わって作り変えるしかないんですよね~。 特に視覚面では非常に素晴らしく、「ジェダイの復讐」に出てきた「衛星エンドア」の兄弟星、海ばかりの「衛星ケフ・バー」でのシーンは、荒れ狂う海の中に浮かぶ「ジェダイの復讐」で落ちたデス・スター2のビジュアルや、荒れる波のリアルさが凄い。 CGなのに、もう本当にその場所でロケしたのか ? と思うくらいの物凄いレベルのリアルさ。 巨大な波が本物にしか見えない ! その中で戦うレイとカイロ・レンが本当にその場所で戦っているように見える ! 凄いレベルになったもんです。 スター・デストロイヤーの大艦隊も絵的に非常に良かったですよ。 これだけの大艦隊は見たことがなかったので大満足です。 とっても揚がりました。 ライトセーバー戦も明らかに表現のレベルが上っていて、非常に見応えたっぷりでした。 レイとカイロ・レンの対決も、新三部作の中でも1番良かった ! それにしても、レイとマスクをかぶったカイロ・レンとが何かを2人でぶっ壊す予告編のシーン、あれってフォース・コンタクトで戦ってる途中で偶然叩き壊しちゃっただけだったのね・・・。 力を合わせて共闘してるシーンなのかと思っちゃった。 しかも壊したのダース・ベイダーのマスクの展示台だったし。 「2人が戦うことによって、ベンがダース・ベイダーの呪縛から解き放たれる」ことの暗示の意味もあったんですかね~ ? 本編が155分もあることを忘れる熱中はさせてもらいましたよ。 レイがパルパティーンの血を受け継ぎながらも、一度としてダークサイドに引き寄せられることなく一貫してライトサイドに居続けたのも素晴らしかったですね。 ダークサイドのパワーの象徴でもあるフォース・ライトニングを出したにもかかわらず。 ダークサイドに堕ちた「赤いダブルのライトセーバー」を持つレイの予告編映像も、レイがフォースに見たイメージだけだったですし。 これには安心しましたよ。 逆にライトサイドに居ながら、フォース・ライトニングを出したレイは史上最強ですよね。 ハックス将軍の裏切りは唯一驚いたけど、あとで「なるほど」と納得出来ましたし、冷徹な新キャラ将軍も「こいつがスパイか ?」と思わせられたのも良かった。 フィンがフォースを使えたのも、ああいう能力だったレイアの跡を継いだように思えて良かったですし、「マズ」も最後だからちゃんと来てたのも嬉しかった。 それにしても、パンフレットで見たけど結局エンド場面のタトゥイーンやルークが隠れていた星などを合わせると、8つもの星で物語が進んだんですねぇ。 展開が早すぎてそこまで分かりませんでしたよ。 まあ、それだけ「だらけていない」良い展開だったのかもしれません。 チューイがレイアが死んだと知って泣き叫ぶシーン、チューイのあまりの悲しみの感情の爆発に思わず涙が溢れ出てしまいました。 オリジナルシリーズの重要なメインキャラが三人もいなくなってしまったんですからね。 分かってはいても、やっぱり悲しかったですよ。 そして、最後にベンも死んでしまいます。 これで事実上、スカイウォーカー家はついえてしまったわけです。 その事実にも思わず涙してしまいました。 タイトルは「スカイウォーカーの夜明け」。 最後に「惑星タトゥイーン」のルークの家跡で、レイが通りすがりの老婆にレイの家名を訊かれます。 ここでレイは「パルパティーン」と言わず「スカイウォーカー」と答えます。 はたしてこれがタイトルにつながっているのか、私には結論が出せませんでした。 観たら賛否両論となるのは間違いないですが、どちらの意見になるにせよ、見る価値があることも間違いないのではないかと思いますよ。 いゃぁ、たっくさんの不満点はあったのですが、それでも「スカイウォーカーの夜明け」は嫌いになれませんでした。 それはやっぱりスター・ウォーズ サーガが好きだからであり、これだけ大変だったであろうサーガのしめくくりを、結果はどうあれやり遂げてくれた監督 J・J やスタッフたちへの感謝の念もあるからだと思います。 不満点も含めてやっぱり満足でしたよ。 みなさんも他人の感想にたよらず、ぜひ自分の眼で観て感じてサーガの終わりを目に焼き付けてくださいね。 C-3POのように・・・。死んだはずのパルパティーン復活
レイアの扱いについて物申す
レイの出自・家族・血縁についてが明かされたが・・・。
フォースが万能すぎてやりすぎじゃないの ? 感が・・・。
ライト・スピードによるハイパー・スペースでのチェイス
ルークのXウィングについて。
演出がちょっと下手すぎない?
劇中での疑問点が払拭されないまま終わる
もちろん不満点だけではない
まとめ
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