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フォードVSフェラーリ4K-UHD/Blu-rayレビュー音質スゴすぎ

2020年8月12日

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フォードVSフェラーリ4K-UHDパッケージ表面66年のル・マン24時間レースでの実話を元に、誇りを賭けてレースに挑んだ男たちの熱いドラマを描いた「フォード VS フェラーリ」。

レースに賭ける熱い物語もですが、ただのレース映画ではなく、家族のきずなと友情が強く胸を打つ繊細な人間ドラマ。

 

ド派手なレースシーンへの期待には存分に応えてくれていますが、最後に心に残ったのは「家族の愛」と「二人の男の友情」でした。

感涙の良作です。

 

この感動の傑作の4K-UltraHD/Blu-rayの画質、音質レビューをお届けしますね。

さて、どのくらいのクオリティでしょうか?

 

※こちらは国内版です。

以下4K-Ultra HD Blu-rayを4K-UHD、Blu-rayをBDと略します。

 

管理人のレビュー方針・評価能力について

ちなみに私、大人気漫画「 キングダム 」でいうと「 麃公 ( ひょうこう ) 将軍」タイプの本能型なので、上手く作品の評論が出来ません。

「良いか悪いか」、「面白いか面白くないか」は直感的に感じられるけど、どこがどうだから面白いか、という細かいところは気にしないし表現出来ません。

ですから、作品に対する深い考察みたいなものはAmazonレビューとかでも上手に語っている方が沢山いらっしゃるのでそちらにお任せします。

基本観て内容が気に入ったものしか買いませんので、パッケージソフトでレビューしてるものはお気に入りの作品ということでご理解ください。

そういうことで画質・音質中心のレビューをしますね。

画質・音質レビューも「綺麗か汚いか」、「音が良いか悪いか」のみで、「コントラスト」がどうの「白浮き」がどうの「ダイナミックレンジ」がどうのみたいなことは判りません。

その代わり、私は「スーパーリアルイラスト」という写真のような絵が描ける能力があり、そのため画像判別能力は普通ではないことを記しておきますので判断材料にしてください。

※ネタバレ感想の「ホテル・ムンバイ」と「ドクター・スリープ」のアイキャッチ画像イラストをご参照。塗り絵ですが私が描いたものです。

耳も普通よりは良いと思いますが、なんせもう50才になるので若い頃聞こえてた音が聞き取れなくなっています。

音質面の詳細なレビューは少なめです。

 

作品評価 9点
画質評価 BD / 10点

4K-UHD / 7点

音質評価 BD / 8点

4K-UHD / 10点

※画質評価は「2Kテレビでの評価」で、4K-UHD盤は「4Kテレビのデモ映像」と「2Kテレビで見たyoutubeの8K映像」を10点満点としますのでかなり厳しい点をつけています。

音質評価は音量や音響効果も加味しての点数です。

 

どちらも停止した所から続きが観れる「レジューム再生」対応。

 

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フォードVSフェラーリBD盤の画質面

フォードVSフェラーリBlu-rayディスクこの同梱BD盤ですが、異常な程に画質が良いです。

 

先に4K-UHD盤で物語を鑑賞したのですが、この円盤をかけた途端、「あれ?今入れたのはBD盤だったよな?これの方が良くない?4K盤と間違えたっけ?」って思ったくらい。

 

思わずパッケージに残ってる円盤のメディアマークを確認しました。

でも確かに残っているのには4K-UHDのマークが。

 

そのくらい映像がハンパなく綺麗です。

 

4K-UHD盤の方の映像には確かに「4Kらしい精細感」が有ります。

でも背景などに粒子感が有り、また肝心の「車のピカピカ具合」も同じような粒子感が有るのでピカピカに感じません。

それと色彩にも、4K-UHD盤によく有る「ちょっとズレているような不自然な感じ」もわずかですが感じられます。

 

それに対し、このBD盤には暗部ノイズこそ所々に見受けられども4K-UHD盤に有るような粒子感が無く、驚異的な映像の滑らかさが有ります。

明るい場所での映像は強烈な美麗映像。

 

色彩も不自然に感じる所が全く無く、肉眼で見るそのものという感じ。

黒もしっかりと締まり、光の感じもめちゃリアル。

 

こんなの見るとHDRの必要性に疑問を抱きますよ。

 

そのため、4K-UHD盤よりもリアルで好印象に感じるんです。

 

いや、これほんと凄いですよ。

もはや4K-UHDとの垣根は無いと言っていいくらいです。

 

4K-UHDのただの抱きあわせ円盤だと思って観ないでいると損。

 

今まで見たBD盤の中でも飛び抜けて凄い映像ですね。

正直驚きました。

 

フォードVSフェラーリBD盤の音質面

 

音声はDTS HDマスターオーディオ7.1ch仕様

 

音量ボリュームはそのままでも充分なくらいに大きいです。

2デシベル(4メモリ)上げるとさらに良くなりますよ。

 

DTS音声ですがDTS X音声のような「わざとらしさ」は無く、移動感や音響配置などは、先に視聴している4K-UHD盤の「アトモス→True HD変換音声」と比べても全く不満を感じませんでした。

さすがにアトモス7.1.4音声と比べると音響の立体感では劣りますが、これは充分素晴らしい音質、音響ですね。

 

画質と共に極上体験が出来ますよ。

 

フォードVSフェラーリ4K-UHDの画質面

フォードVSフェラーリ4K-UHDディスク字幕は長年BDで慣れ親しんだような感じのごく標準的な明るさで、スッと入って来ます。

 

同梱のBD盤を観て思いましたが、正直、あれだけの画質をBDで出されると「4Kって・・・?」ってなりますね。

 

さて、気を取り直して4K盤の画質ですが、映像の精細感に見会わない非常に細かな粒子感が有るので、なんだかノイズっぽく、同梱のBD盤よりも安定感が無いように感じます。

特に青い空がとてもノイズっぽく、空の空間の広さ、奥行きが感じられないです。

どこまでも続く広大なアメリカ大陸の空という感じが全く出ていません。

 

色彩もやっぱりBD盤のほうが自然ですね。

 

精細感は全然4K-UHD盤の方が上なんだけど、色彩がやっぱり過剰でコントラストも強いからでしょうか?

何故だかリアリティが無い。

 

そしてやっぱり同梱BDと比べると映像が明るさ不足です。

快晴の青空の下という条件での撮影なのにスカッと明るい感じがしません。

HDRのせいではないかと思いますね。

 

精細感としては完全にネイティブ4Kと言えるのに、なんだか勿体ない映像ですね。

所々にちゃんとネイティブ4Kのシーンがあるにはあるんですけど・・・。

 

解像度が高ければ満足出来るとは限らない事が、この作品のBD盤と4K-UHD盤の関係で解ります。

BD盤の「明るさ、色彩、コントラスト、ノイズの無さ」でこの精細感だったなら、完全に4Kネイティブと言えたんですけどね~。

残念。

 

フォードVSフェラーリ4K-UHD盤の音質面

 

音声はドルビーアトモス仕様

 

音量ボリュームはそのままで鑑賞して全く問題無いくらいに大きいです。

ボリュームそのままでこれだけ迫力の有るソフトはなかなか無いですね。

 

アトモス→True HD7.1ch変換音声のレビュー

まずは天井スピーカー無しのアトモス→True HD変換音声から。

天井スピーカーを設置していない方も多いはずなので参考に。

 

もう、オープニング前の制作会社ロゴが表示されるあたりに聴こえるレーシングカーの音からしてDTS HDマスターオーディオとは音響のリアリティが全く違います。

音が繊細でそれぞれの分離感が有り、本当に細かい音響設計を感じます。

 

DTS HDマスターオーディオでも全く不満は無かったのですが、レビューのためにもう一度確認したらその差は歴然ですね。

ここまで違ってるとは気付いてませんでした。

 

※まだ作品を観たことがない方はここからは完全にネタバレ部分が含まれますので飛ばしてください

観たことがある方はこちらをクリック

オープニングの「シェルビー」が駆るマシンのエンジン音やキーンという耳鳴りの音の鮮度が違う。

 

場内アナウンスの響きも本当にリアル。

レースシーンの迫力が凄いです。

 

シェルビーがフォードの自家用機で展示会場に向かう途中、経験があるからと言って操縦を変わり、派手に展示会場の頭上を通るシーンでも、天井スピーカーを切ってる事を忘れるくらいに頭上を飛んだ感が有ります。

着陸後の機内のガタつきの音も臨場感たっぷり。

 

BGMのギターの音の鮮度もDTSとはまるで違いますね。

 

そしてやっぱり凄いのはレーシングカーを運転してるシーンのエンジン音や駆動音。

音のキレが凄いです。

 

天井スピーカーの設置が無くてもその音響の優位性はハッキリと聴いて取れました。

素晴らしいですよ。

 

アトモス7.1.4ch音声のレビュー

 

続いて天井スピーカーを駆動させたアトモス7.1.4音声を。

 

やっぱり天井スピーカーの威力は違いますね。

 

リアルだった音質、音響に空間表現がプラスされるので、音の移動感がまるで別物です。

身体のすぐ側をレーシングカーの音がすり抜けて行く快感はアトモス音声でないと体験出来ないですね。

 

また、BGMとして流れるギターやパーカッションの音すら音の浮かび方がスピーカーの枠を越えて空間から浮かびます。

 

部屋の中を音が自在に動き回るのは他のアトモス収録作品でも感じられる事。

こういう音の移動が多いレース映画などは特にアトモスに最適ですね。

 

レースシーンのエンジン音、場内アナウンスの響き、クラッシュシーンの刺さる程の鋭い音、観客の歓声や拍手。

鮮度が凄すぎです。

 

※まだ作品を観たことがない方はここからは完全にネタバレ部分が含まれますので飛ばしてください

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シェルビーがフォードの自家用機の操縦を変わるシーンでは、機内の騒音から急旋回をする場面のエンジン音の変化、派手に展示会場の頭上を通るシーンでは拍手の音数が増えたような感覚や頭上を飛び去る瞬間のスピード感・迫力の違いなど、天井スピーカー無しとは比べものにならないですよ。

 

また、夜のシーンで家の周りで鳴く虫たちのその場で鳴いてる感が凄い。

ちょっとした音がリアルすぎて驚きます。

 

フォード・マスタングの展示会シーンでの客のざわめく声や拍手の音、場内アナウンスなどの本当に何気ない場面ですら違いは歴然ですよ。

 

そして調整やレースでレーシングカーを運転してるシーンの音といったら。

ここまで違うか、というスピード感、スムーズな移動感、迫力。

 

クラッシュして大爆発するシーンの爆発音のスピードは今まで経験のないものですし、レース中にクラッシュしたマシンがすぐ側を吹き飛んでいくシーンの怖いくらいのキレ味。

凄すぎる。

 

音質のキレがまたすんごいんです。

この音質は、この音響の凄さは言葉だけでは伝え切れない。

実際に体験しないと分からないですね。

 

この円盤は私が今までレビューしたアトモスソフトの中で、間違いなくナンバーワンの音ですよ。

 

作品基本情報

 

監督 ジェームズ・マンゴールド
脚本 ジェズ・バターワース/ジョン=ヘンリー・バターワース/ジェイソン・ケラー
原作

アメコミ「アクアマン」

ポール・ノリス/ モート・ワイジンガー
制作 ピーター・チャーニン/ジェンノ・トッピング/ジェームズ・マンゴールド
制作総指揮 ダニ・バーンフェルド/ケヴィン・ハロラン/マイケル・マン/アダム・ソムナー
音楽 マルコ・ベルトラミ/バック・サンダース
劇場公開年 2020年公開
キャスト キャロル・シェルビー ( 59年のル・マン24時間レースで優勝したが、レースの影響で心臓を患い引退。その後シェルビー・アメリカンを設立し自動車販売業を営んでいる ) : マット・デイモン

ケン・マイルズ( 自動車整備工場を経営しながらレースに参戦している凄腕のレーサー。シェルビーと共に新たなレーシングマシンを開発し、ル・マンでフェラーリに挑む ) : クリスチャン・ベール

モリー・マイルズ ( ケンの妻で、レースの夢を捨てきれずくすぶっている夫を支え応援する。) : カトリーナ・バルフ

ピーター・マイルズ ( ケンの息子。レーサーの父を心から慕い誇りに思っている。よく出来た息子) : ノア・ジュープ

フィル・レミントン ( キャロルの部下のシェルビー・アメリカンのエンジニア。ル・マンレースのチーフエンジニアを務める ) : レイ・マッキノン

チャーリー・アガピオウ ( フォード副社長のレオを閉じ込めておくのを機転を利かせて手伝ったシェルビー・アメリカンの青年社員 ) : ジャック・マクマレン

リー・アイアコッカ( フォードの副社長兼総支配人。フォード社長にル・マンレース参戦の進言をし、シェルビーたちにレースで勝つためのマシン開発を任せる ) : ジョン・バーンサル

ヘンリー・フォード2世 ( フォード・モーター社長。レースに乗り気でなかったが、エンツォ・フェラーリの言葉に憤慨しフォード・マシンでのル・マンの制覇を命じる ) : トレイシー・レッツ

レオ・ビーブ ( フォードの副社長。ソリの合わないケン・マイルズを良く思っておらず、なにかとシェルビーチームの阻害をする ) : ジョシュ・ルーカス

エンツォ・フェラーリ ( フェラーリ社の社長。車造りとレースに強い情熱を持っており、フォード社からの買収を持ちかけられるもレースに対する意見の相違を理由に破談にし、裏で進めていたフィアットからの買収を受け入れる ) : レモ・ジローネ

ロレンツォ・バンディーニ ( フェラーリチームのエースレーサー。 ) : フランチェスコ・バウコ

フランコ・ゴッツィ ( ル・マン会場にも姿を現していた、エンツォ・フェラーリの部下。 ) : コッラード・インヴェルニッツィ

ジャンニ・アニェッリ ( フィアット社の社長。フェラーリを買収し傘下に収める ) : ジャン・フランコ・トルディ

※Wikipedia参照

 

製品基本情報

 

発売年 2020年発売
本編時間 BD / 4K-UHD共に153分
映像特典※BD盤にのみ収録 ・男たちの熱き戦い

-プロローグ:完璧なラップ

-戦いの世界を描く

-素顔のケン・マイルズ

-キャロル・シェルビーに迫る

-GT40の魅力

-リアルなレースシーンの舞台裏

-黄金の60年代を再現する

-エピローグ:男の友情

・オリジナル劇場予告編集

-オリジナル劇場予告編(1)

-オリジナル劇場予告編(2)

ディスク情報 4K-UHD/ディスク1枚/2層収録100GB・H265/HEVC方式

BD/ディスク1枚/2層収録50GB・H264/AVC方式

映像収録情報 4K-UHD / 16✕9 ( 2.39 :1 ) 3840✕2160p

BD / 16✕9 ( 2.39 :1 ) 1920✕1080p

音声収録情報 4K-UHD / ドルビーアトモス 英語

DTS HDマスター・オーディオ2.0ch 英語

DTSデジタルサラウンド5.1ch 日本語

BD / DTS HDマスター・オーディオ7.1ch 英語

ドルビーデジタル2.0ch 英語

DTSデジタルサラウンド5.1ch 日本語

字幕情報 BD / 4K-UHD共に

日本語字幕

英語字幕

定価 / 実売価格帯 6000円+税 / 5000円前後※記事作成時点の価格ですので変動あり・購入前には必ずご自身でご確認ください
発売元 ウォルト・ディズニー・ジャパン

 

※私の視聴環境

 

金欠なのでビンテージものばかりですが・・・画も音もお気に入りです。

注※2020年6月8日追記・仮に金があっても「今の全ての4Kテレビは買う価値ゼロ」なので手持ちのテレビが壊れない限り絶対に買いません。

TVモニター

※AVアンプがあるためモニター用途として使用

東芝 CELL REGZA 46XE2
4Kブルーレイレコーダー パナソニック DMR-4W200
AVアンプ パイオニア SC-LX86

→2020/4/25日にDENON AVC-X8500Hにグレードアップ

9ch ( 7.1.2ch構成 ) スピーカー ( イマーシブオーディオ非対応→DENON AVC-X8500H購入で対応完了 )2020年6月5日に11ch ( 7.1.4ch構成 ) スピーカー ( 地上7.1ch / 天井4ch ) のイマーシブオーディオに完全対応 地上・メイン=デノンSC-700→SC-900✕1組にグレードアップ

地上・センター=デノンSC-E757✕1本

地上・サラウンド・サラウンドバック=デノン SC-700✕2組

天井・フロントハイト=KEF Q300 ( version up )→イクリプス TD508Mk3✕1組にグレードアップ

天井・リアハイト=メインに使用していたデノン SC-700✕1組を追加

0.1ch ウーファー ヤマハ YST-SW800✕1基

 

私が未だに4Kテレビを導入しないというか導入できなくなっている理由はこちら↓ 

なぜ4K-UHDなのに2Kテレビでレビューしているのかが分かります。

4Kテレビの画質ってどう思います?その必要性に大きな疑問符が

 

まとめ

 

作品は何度観ても魅入ってしまう完成度の高さで、一度観るより何度も観たほうがより作品の良さが伝わります。

しかし何度観ても感涙しちゃいますね。

 

画質のほうはちょっと残念な部分があったので4Kネイティブとは言えませんが、部分的には認めてよい処もありますし、解像度でみると間違いなく4Kです。

同梱のBD盤の映像が美麗すぎたので評価が下がってしまいましたね。

 

ただ、音質・音響は怒涛の迫力と強烈な切れ味で、この記事を書いた時点ではレビューした中で間違いなくナンバーワンの音です。

ちょっと10点満点では足りないくらいのクオリティでした。

 

この音響は絶対体験すべきですね。

作品内容と合わせて、間違いなくオススメです。

 

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