ホラー映画の名作、「シャイニング」の実に40年ぶりとなる正統続編、「ドクター・スリープ」。
2度観ましたが、非常に良い作品でしたね。
私的には前作を遥かに凌いでいると思いました。
4K-UitraHD盤が手に入りましたので、画質、音質のレビューをします。
さて、どのくらいのクオリティになってるのでしょうか?
ちなみに、購入したのが中古品で、検証出来たのは4K-UltraHD盤だけとなり、製品に同梱のBlu-ray盤やディレクターズカット版のBlu-ray盤はありません。
そのため比較が出来ない状況です。
ここはお力になれず、申し訳ございません。
※こちらは輸入盤ではなく、国内版4K-Ultra HDでの評価です。
以下4K-Ultra HD Blu-rayを4K-UHD、Blu-rayをBDと略します。
ちなみに私、大人気漫画「 キングダム 」でいうと「 麃公 ( ひょうこう ) 将軍」タイプの本能型なので、上手く作品の評論が出来ません。 「良いか悪いか」、「面白いか面白くないか」は直感的に感じられるけど、どこがどうだから面白いか、という細かいところは気にしないし表現出来ません。 ですから、作品に対する深い考察みたいなものはAmazonレビューとかでも上手に語っている方が沢山いらっしゃるのでそちらにお任せします。 基本観て内容が気に入ったものしか買いませんので、パッケージソフトでレビューしてるものはお気に入りの作品ということでご理解ください。 そういうことで画質・音質中心のレビューをしますね。 画質・音質レビューも「綺麗か汚いか」、「音が良いか悪いか」のみで、「コントラスト」がどうの「白浮き」がどうの「ダイナミックレンジ」がどうのみたいなことは判りません。 その代わり、私は「スーパーリアルイラスト」という写真のような絵が描ける能力があり、そのため画像判別能力は普通ではないことを記しておきますので判断材料にしてください。 耳も普通よりは良いと思いますが、なんせもう50才になるので若い頃聞こえてた音が聞き取れなくなっています。 音質面の詳細なレビューは少なめです。 ※画質評価は「2Kテレビでの評価」で、4K-UHD盤は「4Kテレビのデモ映像」と「2Kテレビで見たyoutubeの8K映像」を10点満点としますのでかなり厳しい点をつけています。 音質評価は音量や音響効果も加味しての点数です。 字幕は読みやすい明るさとなっていますね。 ホラー映画だからか、常に色調がグレーで曇り天候のような雰囲気に統一されています。 同じホラーの「IT / THE END」のように明るいデイシーンはとことん明るく鮮明、という所は全くありません。 明るい陽光の元であるはずの場面でさえ、「曇りのような感覚」を感じます。 かなりの高画質なのですが、本物のネイティブ4Kというにはほんの少し物足りないレベル。 かといってBlu-rayでこの映像を表現出来るかというとまず力不足だろうな、というところ。 超高画質なBlu-rayより上といったところですね。 でもネイティブ4Kとの差はほんとにごくわずか。 ちょっと粒子が大きく感じて、2Kマスターを元にしてるような印象を受けますが、4Kらしさもかなり感じるんですよね。 判断が難しいです。 キレッキレという感じではなく、ソフトな感じ。 ほとんどの場面でなのですが、意図的に背景などのピントがかなりボカされているのも画質が甘く感じる要因ではないでしょうか。 私は先にBlu-rayレンタルで鑑賞していたのですが、画質がDVDに近いくらいに良くなかったんです。 そのレンタル版とセル版のBlu-rayが同じ画質かは分かりませんが、4K-UHD盤は別物で桁違いに高画質ですね。 所々は本物の4Kと言っても良い画質を誇っています。 また、4K-UHD盤はレコーダーのHDR設定を何もいじらずだと色彩にかなり不満があるのですが、入念に調整をすると、ランプやライトの光のリアルさが別物に変わりました。 今まで4K-UHD盤の色彩の不満点を克服出来ずにいたのですが、今回初めて黒が黒らしく沈み、自然な色彩で観られる設定を発見する事が出来ましたね。 やっと2Kフルハイビジョンテレビでも4K-UHDを味わい尽くせる様になりました。 ※まだ作品を観たことがない方はここからは一部ネタバレ部分が含まれますので飛ばしてください。 前作で惨殺の舞台となっていた曰く付きの237号室が本作でも出て来ますが、そのドアやドアノブのツヤツヤ感が凄いです。 吸精鬼集団「トゥルー・ノット」の面々がくつろぐ浜辺から見える海の質感も凄い。 また、ホスピスで末期患者を看取る主人公「ダニー」の肌質感もかなり良いですね。 それにしてもホスピスの看取りネコ、「アジー」がメチャクチャ可愛いです。 「オーバールック・ホテル」に行ったクライマックス、ラウンジでダニーが父親のジャックと話すシーンでのグラスのリアルさ。 俳優の手の脂で指紋が付いているのがはっきりと見て取れます。 ボイラーから上がる火の手の炎のリアルさも凄い。 ※こういう画質の良さはレコーダーのHDR調整をする前の評価です。 HDR調整をして自然な色彩になったあとでは、もう全編本物の4K映像ですよ。 ちなみに、アルコール依存症の治療グループの先生の事務所が、まんまシャイニングのオーバールック・ホテルの事務所なのは前作へのオマージュなのでしょうかね? 音声はドルビーアトモス仕様。 ※アトモス非対応アンプだとドルビーTrueHDに自動変換されます。 これが音の鮮度が非常に高いんです! 素晴らしい。 キレッキレという表現がぴったりですね。 音が鋭いのでホラー映画の音としては最適なのではないでしょうか? パワフルかつリアルな音質が素晴らしいです。 ※まだ作品を観たことがない方はここからは一部ネタバレ部分が含まれますので飛ばしてください。 冒頭で少女がトゥルー・ノットの面々に森で襲われるシーンの、枯れ木を踏む物音が異様にリアル。 続くドクター・スリープのタイトルが浮かぶ所でも、「雪山の吹雪く音」から「金属の鐘を鳴らすような音」まで、凄い鮮度の音です。 「ドックン、ドックン」という常に流れる低い心臓の鼓動音が頭の真後ろあたりで定位して、不気味さを演出しています。 派手なシーンは少なく、そのため音響効果は控えめで、後方の音場や音の移動感は少ないですね。 ただ、必要な場面では後方の音場も鳴りまくります。 強力なシャイニングの力を持つ「アブラ」を追ってトゥルー・ノットの面々がキャンピング・カーで追いかけて来る所、ダニーたちが罠を張って待ち構え、銃撃戦になるシーンでは、あらゆる方向から銃撃や銃弾の音が吼えます。 最後のダニーと吸精鬼集団の女リーダー、「ローズ・ザ・ハット」との対決シーンでも、後方を音が派手に移動しますね。 ローズを倒した後の「双子の少女」のあの有名なセリフ、「フォーエバー、アンド・エバー、アンド・エバー・・・」がおぞましいです。 ボイラーの暴走する軋みの音もヤバさが凄い。 とにかく音質が素晴らしいので、音の面での空気感を感じる事が出来る数少ない作品。 これは大満足です。 「ドクター・スリープ」 ローズ・ザ・ハット ( 吸精鬼集団の女リーダー ) : レベッカ・ファーガソン アブラ・ストーン ( 強力なシャイニングの能力を持つ黒人少女 ) : カイリー・カラン 幼少期のダニー・トランス : ロジャー・デール・フロイド ビリー・フリーマン ( アパートを世話し、ダニーを助ける友人 ) : クリフ・カーティス ディック・ハロラン ( 霊体となっているダニーの黒人師匠 ) : カール・ランブリー クロウ・ダディ ( 吸精鬼集団のサブリーダー ) : ザーン・マクラーノン スネークバイト・アンディ ( 吸精鬼集団に新しく加わった15歳の少女 ) : エミリー・アリン・リンド グランパ・フリック ( 吸精鬼集団。餓死する長身の老人 ) : カレル・ストルイケン バリー・ザ・チャンク ( 吸精鬼集団。犠牲となる野球少年に声をかけ誘拐する ) : ロバート・ロングストリート デイビッド・ストーン ( アブラの父 ) : ザッカリー・モモー ルーシー・ストーン ( アブラの母 ) : ジョスリン・ドナヒュー ウェンディ・トランス ( ダニーの母 ) : アレックス・エッソー バーテンダー / ジャック・トランス ( 死んだダニーの父 ) : ヘンリー・トーマス ジョン・ダルトン医師 ( アルコール中毒者支援団体の医師 ) : ブルース・グリーンウッド バイオレット ( 冒頭でローズたちに襲われる少女 ) : バイオレット・マグロウ No'19 ( ローズたちに食われる野球少年 ) : ジェイコブ・トレンブレイ ディレクターズ・カットBD / 180分 ・シャイニングからドクター・スリープへ : 原作者のスティーブン・キングと監督 / 脚本のマイク・フラナガンが原作小説と映画「シャイニング」を振り返り、彼らがいかにして続編に取り組んできたかを語り尽くす ・撮影の舞台裏 ・展望ホテルの再建築 BD / ディスク1枚/2層収録50GB・H264/AVC方式 ディレクターズ・カットBD / ディスク1枚/2層収録50GB・H264/AVC方式 BD / 16✕9 ( 1.85 :1 )1920✕1080p ディレクターズ・カットBD / 16✕9 ( 1.85 :1 )1920✕1080p ドルビーデジタル5.1ch英語 ドルビーデジタル5.1ch日本語 BD /ドルビーアトモス英語 ドルビーデジタル5.1ch英語 ドルビーデジタル5.1ch日本語 ディレクターズ・カットBD /ドルビーアトモス英語 ドルビーデジタル5.1ch英語 日本語字幕 英語字幕 金欠なのでビンテージものばかりですが・・・画も音もお気に入りです。 ※AVアンプがあるためモニター用途として使用 →2020/4/25日にDENON AVC-8500Hにグレードアップ センター=デノン SC-E757✕1本 フロントハイト=KEF Q300 ( リニューアル版 )✕1組 ※私が未だに4Kテレビを導入しないというか導入できなくなっている理由はこちら↓ なぜ4K-UHDなのに2Kテレビでレビューしているのかが分かります。 4Kテレビの画質ってどう思います?その必要性に大きな疑問符が 何度も観る度に虜になっていくような感覚のある貴重な作品。 もう全然前作シャイニングよりも気に入りました。 監督のシャイニングが好きでたまらないという気持ちが、この傑作を誕生させたのだなと思いました。 これで「イコライザー」や「ボヘミアン・ラプソディ」・「運び屋」くらいの画質の精細感が有ったら完璧だったというのは少し残念ですけどね。 必見、必聴、必買の作品です。 作品のネタバレ感想はこちら※初見なので2度目のこのレビューより低評価になってます。 前作「シャイニング」の北米公開版4K-UHDのレビューはこちら 中古ではなくディレクターズカットBlu-rayの付いてるちゃんとしたセル版を買えば良かったと大きく後悔しています。 失敗でした。 そしてこれは映画が素晴らしかったので、原作本も読まないと! 小説版ではどうなっているのかがめっちゃ気になります。
作品評価
9点
画質評価
4K-UHD / 7点
音質評価
4K-UHD / 9点
ドクター・スリープ4K-UHD盤の画質面
ドクタースリープ4K-UHD盤の音質面
作品基本情報
監督
マイク・フラナガン
脚本
マイク・フラナガン
原作
スティーブン・キング
制作
トレヴァー・メイシー / ジョン・バーグ
製作総指揮
ロイ・リー / スコット・ランプキン / アキヴァ・ゴールズマン / ケヴィン・マコーミック
音楽
ザ・ニュートン・ブラザーズ
劇場公開年
2019年公開
キャスト
ダン・トランス [ ダニー ] ( 前作で逃げ延びた少年 / 本作の主人公 ) : ユアン・マクレガー
製品基本情報
発売年
2020年発売
本編時間
4K-UHD / BD共に152分
映像特典 ※4K-UHDと劇場版BDにのみ収録
4K-UHD / BD
ディスク情報
4K-UHD / ディスク1枚/2層収録66GB・H265 / HEVC方式
映像収録情報
4K-UHD / 16✕9 ( 1.85 :1 )3840✕2160p
音声収録情報
4K-UHD / ドルビーアトモス英語
字幕情報
4K-UHD / BD / ディレクターズ・カットBD / 共に
定価 / 実売価格帯
7990円+税 / 6000円前後※記事作成時点の価格ですので変動あり・購入前には必ずご自身でご確認ください。
発売元
株式会社ワーナー・ブラザーズ・ホームエンターテイメント
※私の視聴環境
TVモニター
東芝 CELL REGZA 46XE2
4Kブルーレイレコーダー
パナソニック DMR-4W200
AVアンプ
パイオニア SC-LX86
9chスピーカー ( イマーシブオーディオ非対応→DENON AVC-8500H購入で対応完了 )
メイン・サラウンド・サラウンドバック=デノン SC-700✕3組
ウーファー
ヤマハ YST-SW800✕1基
まとめ
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