最近強く思っているのが、4K-UHDディスクにわざわざフィルム・グレインを残すのは止めて欲しいということ。
というのも、名作映画の「AKIRA」の4K-UHD盤が発売される事になり、どんな感じで制作されているかの情報が入って来たのだが、そこに「適度にフィルム・グレインの粒子感を残して制作した」とあったのだ。
は???
なにしてくれてんの???
という感じである。
確かに、フィルムの質感がノスタルジックで良いという意見は解らんでもない。
映画館で観たフィルムの映像で観たいという気持ちも解るからだ。
でも、それを4K-UHDに持ち込むな、と言いたい。
そもそも、4Kや8Kの規格は「圧倒的な臨場感」、「リアリティ」、「まるでその場に居るかのような感覚」を目指して作られたはず。
それなのにフィルム・グレインなんていう敢えて人工的なものを入れてしまったら、折角の臨場感なんて台無しではないか!
自然界にはフィルム・グレインなんていうノイズは存在しないのだ。
アニメーションの元画であるセル画にもフィルム・グレインなんていう粒子は無いのだ。
だったら本物の映像に近づけるためにはフィルム・グレインなんて邪魔でしかないだろう?
一部の人がグレインノイズを徹底的に排除した映像をあり得ないと嫌っているが、ノイズを排除した映像こそが自然界そのものの映像、アニメーターの人たちが一生懸命に描いたセル画そのものの映像なのだ。
それが解らないのだろうか?
フィルム・グレインなんていうのはノスタルジックな映像が好きな人たちの「只の好み」でしかない。
折角のありのままの本物に近づけようとしている4K、8Kの存在に反しているではないか!
だいいち、フィルム・グレインが在るレベルの映像なんて2K Blu-rayで充分再現出来るではないか。
わざわざ4K-UHD規格で再現する価値など無いと私は思う。
2K フルハイビジョンで観るYouTubeの8K映像を見てみろ。
凄いぞ!
高画質な2K Blu-ray作品を見てみろ!
下手な4K-UHDよりも高画質なものが在るぞ!
2K規格でもソース次第で超絶キレイな映像が記録出来るのだ。
全てが大元のソース次第なのだよ。
だから、フィルム・グレインが入ってる映像なんてBlu-ray規格で充分。
重ねて言おう。
4Kの世界にノイズを持ち込むな!