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マッドマックス怒りのデスロード4K-UHD/Blu-rayレビュー

2020年1月13日

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マッドマックス 怒りのデスロード 4K-UHD / BDパッケージ表面

マッド・マックス 怒りのデス・ロード」の4K-Ultra HD Blu-ray/Blu-ray盤のレビューです。

 

「マッド・マックス」シリーズの生みの親「ジョージ・ミラー」自身が実に30年ぶりに監督し、第88回アカデミー賞で最多6部門受賞した大傑作の4K-Ultra HD / Blu-ray。

 

疾走感と異常なエネルギーとバイオレンスを感じられる一大スペクタクル映画です。

 

いやぁ、それにしてもクリントイーストウッドといい、ジョージミラーといい、あの年齢でこれだけ凄い作品を撮るんだから驚嘆ですよ。

 

傑作作品ですから、やっぱり4Kの超高画質で持っておきたいですよね。

 

ということで、4K-Ultra HD Blu-rayの画質がとても気になるので、画質・音質を検証してみましたよ。

どのくらいの画質・音質になっているのでしょうか?

 

※こちらは輸入盤ではなく、国内版4K-Ultra HD Blu-ray盤とBlu-ray盤のセットでの評価です。

以下4K-Ultra HD Blu-rayを4K-UHD、Blu-rayをBDと略します。

 

管理人のレビュー方針・評価能力について

ちなみに私、大人気漫画「 キングダム 」でいうと「 麃公 ( ひょうこう ) 将軍」タイプの本能型なので、上手く作品の評論が出来ません。

「良いか悪いか」、「面白いか面白くないか」は直感的に感じられるけど、どこがどうだから面白いか、という細かいところは気にしないし表現出来ません。

ですから、作品に対する深い考察みたいなものはAmazonレビューとかでも上手に語っている方が沢山いらっしゃるのでそちらにお任せします。

基本観て内容が気に入ったものしか買いませんので、パッケージソフトでレビューしてるものはお気に入りの作品ということでご理解ください。

そういうことで画質・音質中心のレビューをしますね。

画質・音質レビューも「綺麗か汚いか」、「音が良いか悪いか」のみで、「コントラスト」がどうの「白浮き」がどうの「ダイナミックレンジ」がどうのみたいなことは判りません。

その代わり、私は「スーパーリアルイラスト」という写真のような絵が描ける能力があり、そのため画像判別能力は普通ではないことを記しておきますので判断材料にしてください。

耳も普通よりは良いと思いますが、なんせもう50才になるので若い頃聞こえてた音が聞き取れなくなっています。

音質面の詳細なレビューは少なめです。

 

作品評価 9点
画質評価 BD / 10点

4K-UHD / 6点

音質評価 BD / 9点

4K-UHD / 9点

※画質評価は「2Kテレビでの評価」で、4K-UHD盤は「4Kテレビのデモ映像」と「2Kテレビで見たyoutubeの8K映像」を10点満点としますのでかなり厳しい点をつけています。

音質評価は音量や音響効果も加味しての点数です。

 

字幕は読みやすい明るさとなっていますね。

 

セットのBD盤はレジューム再生に一応対応。

4K-UHD盤はレジューム再生に完全対応しています。

 

マッドマックス怒りのデスロードBD盤の画質面

マッドマックス 怒りのデスロード 4K-UHD/Blu-rayディスク表面

 

廉価版BD盤とディスクデザインが全く同じなので、同じ物かと思って気を抜いて見てましたが、これ全く別物ですね。

 

廉価版で感じた、画質はいいけど「コントラスト、色彩強すぎ」の調整ミスのような見づらい感じが無くなっていて、かなりの高品質になっています。

色が適切なレベルになり、かなり自然な感じになっててとても良い。

 

これを見るといかに廉価版の色彩がおかしかったのかが分かります。

 

※まだ作品を観たことがない方はここからは一部ネタバレ部分が含まれますので飛ばしてください

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オープニングで立ち尽くす主人公「マックス」のシーンから、色が正常になってて見やすい。

 

マックスが手枷を付けられ引っ張っていかれるところで、遠くに見える岩山がスッキリとして見えます。

 

オープニングのチェイスシーンは、廉価版BDと同じ岩山の箇所にノイズが見えます。

あとはマックスが鉄カゴに囚われてる青い光のシーンの背景にもノイズが。

これらは廉価版と全く同じです。

 

しかし、他の場面ではBDでは出色の超高画質。

ちょっと感激なレベルです。

 

シャーリーズ・セロン演じる「フュリオサ」の駆るウォー・タンクの外観、タイヤ、運転席のダッシュボード、砦の白塗り戦闘員「ウォーボーイズ」の肌の質感など凄く良くなっています。

砦の長「イモータン・ジョー」の気持ち悪い肌や白髪の髪の毛も廉価版とは別物。

地下から汲み上げられている水の質感も全然違う。

 

廉価版では色が濃くて汚なさばかりが目立った「水のお恵み」を待つ民衆も自然な感じに変わりました。

とにかく一人一人が情報が潰れることなく解像されているのでリアリティがあります。

 

フュリオサが駆るウォータンクが砂漠を走るシーンでも、砂漠の質感、空の質感、フュリオサの顔など美しさが段違い。

 

全体に画面の色味はやっぱり「赤茶色」なのですが、精細感が上がり細かくなっているので、かなり高画質感が出てきました。

 

青一色の追跡シーンも廉価版で綺麗に感じましたが、それでも単調で変化の無い画質だったんだと気付きましたよ。

 

フュリオサの故郷で見上げる星空の美しさも段違い。

 

砂嵐に突っ込んでいくシーンの遠景がとても美しいです。

トレーラーの大爆発シーンがメチャ綺麗。

などなど。

 

 

いやぁ、精細感が全く違いますね。

これは非常に素晴らしい。

 

マッドマックス怒りのデスロードBD盤の音質面

 

音声は廉価版BDと同じくドルビーアトモス仕様。

※アトモス非対応のAVアンプでは、ドルビートゥルーHD7.1chに自動変換されます。

 

しかし、同じ仕様でもマスターが違うのでしょう、音質面でもやっぱり廉価版とは別物のようです。

音の鮮度が上がったように感じ、音響効果もサラウンドのデザインがランクアップしてるみたい。

 

廉価版で後方の音場に不満があったのですが、セットのBD盤では後方まで良くつながっています。

音に包み込まれる感じがアトモスらしくなりました。

 

※まだ作品を観たことがない方はここからは一部ネタバレ部分が含まれますので飛ばしてください

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「MAD MAX」のタイトルの「ガシャーン」という鉄格子を閉めるような音と、「FURY ROAD」の文字が出るところで聴こえる「火薬に派手に火が付いたような音」が大迫力になってます。

 

マックスが愛車インターセプターに飛び乗り、スーパー・チャージャーを始動させるとエンジンが獣のごとく吠えます。

 

砂嵐での音楽、効果音、大迫力。

その大迫力からうって変わって砂嵐が過ぎ去りマックスが砂の中から起き上がるシーンでは、繊細な砂の音が煌めくように広がります。

 

セリフの鮮明さも全く違うし、それぞれの音も解像感がまるで違う。

おかげで迫力が段違いになっていますね。

 

もう、全編が廉価版とは全然違う。

音の鮮度がまったくの別物。

 

全チャンネルから素晴らしい音が聴こえます。

 

いやいや、これこそアトモス音声ですよ。

 

マッドマックス怒りのデスロード4K-UHD盤の画質面

マッドマックス 怒りのデスロード 4K-UHDディスク表面

 

アップになった「人の肌」や、ほぼ全編を占める砂漠の砂などはBD盤には出せない質感。

 

もう一人の主役と言っていい車両たちも、もの凄くリアルです。

 

優良盤だったセットBD盤の2倍の精細感といったところ。

 

しかし、本物の4Kかと言われたら、少し物足りない場面が少なからずあります。

超高画質なのは間違いないんですけどね。

 

※まだ作品を観たことがない方はここからは一部ネタバレ部分が含まれますので飛ばしてください

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オープニングのマックスが立ち尽くすシーン、地面のギラギラ感が無くなって凄く自然になっています。

 

この盤が一番オープニングのチェイスシーンの岩山にノイズが少ないです。

しかし別のシーンでは、よーく目を凝らすと、空の白いとこあたりにジラジラとしたノイズがあるのに気付きます。

 

刺青を彫られるマックスの背中に、リアルな人の肌らしさが出ました。

 

イモータン・ジョーの砦の貯水槽の水の感じが凄い。

 

フュリオサがジョーから名を呼び上げられるシーンでのウォータンクの質感もハンパ無い。

 

ジョーが妻を探し金庫室のような場所に入るシーン、岩の床に白い文字が書かれているところの真ん中、丸い所に水がチョロチョロ入ってきてるのにこの盤で初めて気付きました。

 

マックスの顔のアップ、フュリオサの顔のアップなど、素晴らしいですね。

 

フュリオサの故郷で星空を見上げる青一色の場面がとても美しいし、全てが青で表現されている中、バッグの中に入っている芽吹いた希望の植物だけが緑色で表現されていて、貴重な植物を表現しているのが分かります。

 

クライマックスの砦奪取のための対決でも感心するシーンがあり、敵タンクローリーの大爆発も解像度が高いことでスケール感が段違いです。

 

ただ、かなりの高画質で精細感が高く、部分的には本物の4Kと言っていい画質なのですが、空など所々に変なノイズが大きく入っている所があるのが残念。

 

マッドマックス怒りのデスロード4K-UHD盤の音質面

 

4K-UHD盤は何故かデフォルトでは吹替え音声に設定されています。

 

音声はセットのBD盤と同じくドルビーアトモス仕様。

※アトモス非対応のAVアンプでは、ドルビートゥルーHD7.1chに自動変換されます。

 

4K-UHD盤も全く不満の無い音質、音圧。

BD盤とは違いが感じ取れませんでした。

 

全編にわたり大迫力で、キレのあるセリフ、効果音、音楽が身体を包みます。

どのシーンでどう、という説明は必要ないです。

素晴らしい。

 

後方はやや音が少なめですが、所々で効果的に音が入っていますね。

音場は前方、左右に大きく広がるので内容に見合ったダイナミックな音で楽しめます。

 

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作品基本情報

 

監督 ジョージ・ミラー
脚本 ジョージ・ミラー / ブレンダン・マッカーシー / ニコ・ラサウリス
制作 ジョージ・ミラー / ダグ・ミッチェル / P・J・ヴォーテン
製作総指揮 イアイン・スミス / グレアム・パーク / ブルース・バーマン
音楽 ジャンキーXL
劇場公開年 2015年公開
キャスト マックス ( 主人公 ) : トム・ハーディ

フュリオサ ( 砦の大隊長 ) : シャーリーズ・セロン

イモータン・ジョー ( 砦の長 ) : ヒュー・キース・バーン

ニュークス ( 味方になるウォーボーイズ ) : ニコラス・ホルト

スプレンディド ( 落ちて死ぬイモータン・ジョーの妻 ) : ロージー・ハンティントン=ホワイトリー

トースト ( 武器に弾を込めるイモータン・ジョーの妻 ) : ゾーイ・クラヴィッツ

ケイパブル ( ニュークスの恋人になるイモータン・ジョーの妻 ) : ライリー・キーオ

ダグ ( 銀髪細身のイモータン・ジョーの妻 ) : フィリップ・ストーン

フラジール ( 戻ろうとしたイモータン・ジョーの妻 ) : コートニー・イートン

リクタス ( 怪力のイモータン・ジョーの息子 ) : ネイサン・ジョーンズ

スリット ( 口を縫っているウォーボーイズ ) : ジョシュ・ヘルマン

人食い男爵 ( 鼻に被せものをする太ったリーダー ) : ジョン・ハワード

武器将軍 ( 戦車のような車に乗る完全武装のリーダー ) : リチャード・カーター

バルキリー ( フュリオサの故郷の鉄馬の女たちリーダー ) : ミーガン・ゲイル

種を大切にする老婆 ( 鉄馬の女たちの一人 ) : メリッサ・ジャファー

 

製品基本情報

 

発売年 2016年発売
本編時間  4K-UHD / BD共に120分
映像特典※ ( BD盤にのみ収録 ) BD /・撮影の舞台裏

・狂気のマシンデザイン

・マックスとフュリオサ

・荒廃した世界の創造

・5人の妻たち

・怒涛のカーアクション

・未公開シーン集 ( 母親 / スプレンディドの最期 / 決断 )

ディスク情報 4K-UHD / ディスク1枚/2層収録66GB・H265 / HEVC方式

BD / ディスク1枚/2層収録50GB・H264/AVC方式

映像収録情報 4K-UHD / 16✕9 ( 2.4 :1 )3840✕2160p

BD / 16✕9 ( 2.4:1 )1920✕1080p

音声収録情報 4K-UHD / ドルビーアトモス英語

ドルビーデジタル5.1ch日本語

BD / ドルビーアトモス英語

ドルビーデジタル5.1ch日本語

字幕情報 4K-UHD / BD共に

日本語字幕

英語字幕

定価 / 実売価格帯 5990円+税 / 4000円前後※記事作成時点の価格ですので変動あり・購入前には必ずご自身でご確認ください
発売元 株式会社 ワーナー・ブラザーズ・ホームエンターテイメント

 

※私の視聴環境

 

金欠なのでビンテージものばかりですが・・・画も音もお気に入りです。

TVモニター

※AVアンプがあるためモニター用途として使用

東芝 CELL REGZA 46XE2
4Kブルーレイレコーダー パナソニック DMR-4W200
AVアンプ パイオニア SC-LX86
9chスピーカー ( イマーシブオーディオ非対応 ) メイン・サラウンド・サラウンドバック=デノン SC-700✕3組

センター=デノン SC-E757✕1本

フロントトップ=KEF Q300 ( リニューアル版 )✕1組

ウーファー ヤマハ YST-SW800✕1基

 

私が未だに4Kテレビを導入しないというか導入できなくなっている理由はこちら↓ 

なぜ4K-UHDなのに2Kテレビでレビューしているのかが分かります。

4Kテレビの画質ってどう思います?その必要性に大きな疑問符が

 

まとめ

 

画質面は、セットのBD盤でもうすでに廉価版BDで感じた不満点がほとんど解消されている超優良盤になっていました。

廉価版で観ると本当の「怒りのデス・ロード」は体験出来ません。

間違いないです。

 

セットのBD盤でさえもう「廉価版BDでは観れないよ」、と感じましたが、4K-UHDはさらに別格ですね。

音質面でも違いは明らかで、廉価版もアトモス仕様ですが明らかに4K-UHDパッケージのBD/4K-UHD盤の品質のほうが圧勝ですよ。

 

買うなら4K-UHD版で決まりです。

 

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