「シャイニング」の廉価版のBlu-ray盤レビューです。
名匠「スタンリー・キューブリック」が監督し、「スティーブン・キング」の原作を映画化したホラーの名作ですね。
古典作品といってもいいくらいになっていますので、廉価版が出ているのは手に入れやすくて嬉しいです。
北米公開版の4K-Ultra HD Blu-rayが発売となり、過去のBlu-ray盤との画質差がとても気になるので、画質・音質を検証してみましたよ。
どのくらいの画質・音質になっているのでしょうか?
※以下Blu-rayをBDと略します。
ちなみに私、大人気漫画「 キングダム 」でいうと「 麃公 ( ひょうこう ) 将軍」タイプの本能型なので、上手く作品の評論が出来ません。 「良いか悪いか」、「面白いか面白くないか」は直感的に感じられるけど、どこがどうだから面白いか、という細かいところは気にしないし表現出来ません。 ですから、作品に対する深い考察みたいなものはAmazonレビューとかでも上手に語っている方が沢山いらっしゃるのでそちらにお任せします。 基本観て内容が気に入ったものしか買いませんので、パッケージソフトでレビューしてるものはお気に入りの作品ということでご理解ください。 そういうことで画質・音質中心のレビューをしますね。 画質・音質レビューも「綺麗か汚いか」、「音が良いか悪いか」のみで、「コントラスト」がどうの「白浮き」がどうの「ダイナミックレンジ」がどうのみたいなことは判りません。 その代わり、私は「スーパーリアルイラスト」という写真のような絵が描ける能力があり、そのため画像判別能力は普通ではないことを記しておきますので判断材料にしてください。 耳も普通よりは良いと思いますが、なんせもう50才になるので若い頃聞こえてた音が聞き取れなくなっています。 音質面の詳細なレビューは少なめです。 ※画質は2Kフルハイビジョンテレビでの評価で、音質評価は音響効果も含めての点数です。 BD / 4K-UHDともにレジューム再生対応。 設定も前回のままで続きが観れます。 字幕は読みやすい明るさとなっていますね。 フィルムグレインが目立つ場面もありますが、ノイズはほとんど感じられず、古い作品としては良好な画質。 相当久しぶりに観ましたが、これはこれで結構良いですね。 ホテル内の描写が美しく、なかなか良いです。 ※まだ作品を観たことがない方はここからは一部ネタバレ部分が含まれますので飛ばしてください。 オープニングの空撮シーンは全体にジラジラとノイズが目立ち、「オーバールック・ホテル」に向かう黄色い「ビートル」がボケています。 この場面の空撮シーンではピントがかなり甘いですが、主人公の「ジャック・トランス」がホテルの支配人と話すシーンでは、ジャックの顔やジャケットの表面がなかなか鮮明に捉えられています。 広いホテルの中を三輪車に乗ってダニーが走り回るシーンの、ツヤツヤの床板も感じが出ていますね。 しかし、生け垣の「迷路」の葉っぱや地面の砂利などは質感が出ていません。 それにしても、広大な迷路を上空から俯瞰で捉えたシーンはどうやったのかと思います。 合成にしては出来が良すぎる。 完璧主義者のキューブリックのことだから、本物を作って撮影したんでしょうね。 ジャックがタイプライターで執筆する、大きな暖炉のある「コロラド・ラウンジ」が美しく撮影されています。 いやぁ、やっぱり狂気に侵されていく「ジャック・ニコルソン」の表情は凄い。 パーティー会場の「ゴールド・ルーム」での、バーのカウンターのツヤツヤ具合もいい。 薄暗い室内に白く光る照明やカウンターのまぶしい光が映えて、幻想的な雰囲気が出ています。 シャープさは最近の作品ほどは無いですが、室内シーンは当時のものとしては充分な画質ですね。 廉価版価格でこの画質はかなりいいと思います。 音声はPCM5.1chとドルビーデジタル5.1ch仕様。 日本語吹替はありません。 とにかく音量レベルが低く、ボリュームを7つ上げないと普通の作品のレベルになりません。 PCMを選択して視聴しましたが、音の古さは感じるものの、音質自体はそう悪くありませんでしたよ。 ※まだ作品を観たことがない方はここからは一部ネタバレ部分が含まれますので飛ばしてください。 オープニングのあの不気味なテーマ曲がじわじわ来ます。 しかし、元がモノラルなのでしょうね、音場が広がりません。 音の移動感も無し。 しかし、途中からは少しだけ音場が広がって、耳障りな音楽や効果音は身体の周りを取り囲み、耳に刺さって来ます。 少しマシになります。 ただ、ダニーと黒人の料理長「ハロラン」が話すシーンでは、ハロランのセリフが画面上から聴こえず不自然に感じますね。 ホテルが正体を表しはじめ、ジャックの狂気も表面化してくると、耳障りな音が左右に広がり畳み掛けて来ます。 このくらいならまあまあ良いのではないでしょうか。 でも、やっぱり迫力不足ですねぇ。 やっぱり古い作品なだけに、5.1chにリミックスされていてもモノラルっぽく感じます。 音の広がりがかなり少ないですね。 音質はまあまあなだけに残念。 シャイニング ウェンディ・トランス ( ジャックの妻 ) : シェリー・デュヴァル ダニー・トランス ( シャイニングを持つジャックの息子 ) : ダニー・ロイド ディック・ハロラン ( 黒人料理長 ) : スキャットマン・クローザース スチュアート・アルマン ( ホテル支配人 ) : バリー・ネルソン ロイド ( ゴールド・ルームのバーテンダー ) : ジョー・ターケル ( タイレル社社長役 ) デルバート・グレイディ ( 双子と妻を殺した父親 ) : フィリップ・ストーン 双子の娘 : リサ・バーンズ / ルイーズ・バーンズ 医師 : アン・ジャクソン ・メイキング : ヴィヴィアン・キューブリックによる音声解説 on / off ・恐怖の展望ホテル ・スタンリー・キューブリックの世界 ・インタビュー:音楽ウェンディ・カーロス ・オリジナル劇場予告編 ドルビーデジタル5.1ch英語 英語字幕 金欠なのでビンテージものばかりですが・・・画も音もお気に入りです。 ※AVアンプがあるためモニター用途として使用 センター=デノン SC-E757✕1本 フロントトップ=KEF Q300 ( リニューアル版 )✕1組 好きな作品だからとりあえず買ってずっと置いたままにしてたので、初めてこの盤を通しで観ましたが、いや、なかなか悪くないです。 もっとクオリティが低いかと思っていました。 メーカーさん、ごめんなさい。 しかし、音量レベルがとても低く迫力も不足しているので、音声には不満がありましたね。 ホラーは音が大事なので、4K-Ultra-HD盤に期待します。
作品評価
6点
画質評価
7点
音質評価
3点
シャイニング(廉価版)BD盤の画質面
シャイニング(廉価版)BD盤の音質面
作品基本情報
監督
スタンリー・キューブリック
脚本
スタンリー・キューブリック / ダイアン・ジョンソン
原作
スティーブン・キング
制作
スタンリー・キューブリック
製作総指揮
ヤン・ハーラン
音楽
バルトーク・ベーラ / クシシュトフ・ペンデレツキ / リゲティ・ジェルジュ / ウェンディ・カーロス / アル・ボウリー
劇場公開年
1980年公開
キャスト
ジャック・トランス ( 狂気に侵される父 ) : ジャック・ニコルソン
製品基本情報
発売年
2010年発売
本編時間
119分
映像特典
・ステディカム開発者ギャレット・ブラウンと映画評論家ジョン・バクスターによる音声解説
ディスク情報
ディスク1枚/2層収録50GB・H264/AVC方式
映像収録情報
16✕9 ( 1.85:1 )1920✕1080p
音声収録情報
PCM5.1ch英語
字幕情報
日本語字幕
定価 / 実売価格帯
2381円+税 / 1000円前後※記事作成時点の価格ですので変動あり・購入前には必ずご自身でご確認ください。
発売元
株式会社 ワーナー・ホーム・ビデオ
※私の視聴環境
TVモニター
東芝 CELL REGZA 46XE2
4Kブルーレイレコーダー
パナソニック DMR-4W200
AVアンプ
パイオニア SC-LX86
9chスピーカー ( イマーシブオーディオ非対応 )
メイン・サラウンド・サラウンドバック=デノン SC-700✕3組
ウーファー
ヤマハ YST-SW800✕1基
まとめ
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